吾輩、使い魔になる
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ない。
「おっと、もう俺の番か。じゃ、行ってくるぜ」
手を振ってるイッセーに向かって尻尾を振って返事をする。
イッセーが遠ざかるのを見届けて昼寝に戻った。健康の秘訣は喰う、寝る、喰うだよね。
「やめろ……美由希やめるんだ……そんなじゃs……ハッ!」
なんて夢だ。
恭也と吾輩が椅子に座ってて、美由希がキッチンで料理をしてる。そんな普通の夢だったんだ。ただ……何故
か吾輩と恭也が鎖で縛られ、美由希の掻き混ぜてた鍋からSAN値直送させるような黒い怪物が見え隠れしてた。本当に恐ろしい夢だった……先に喰った恭也はなんかいあ! いあ! 言い始めた時なんて、軽く漏らしそうだった。
「もう夕方か」
部室行くか。朱乃くらいはいると思う。腹も減ったし、にぼしを摘みながらお茶を啜りたい。
今日ははぐれ悪魔討伐あるかな?
マイワシのにぼしにするかアジのにぼしにするか考えながら向かっているとあることに気づいた。
「なんか部室から香ばしい焼き鳥の匂いが……ジュルリ」
今夜は焼き鳥だ。
◇
今目の前に部長の婚約者がいる。見た目はただのホスト崩れにしか見えない。名はライザー・フェニックスだ。
こんなやつに部長の処女を奪われるなんて許せねぇ! てかなんだよそのハーレム羨ましいなチクショッ!
「てめぇ何かに部長は渡さねぇ! この焼き鳥野郎!」
「焼き鳥だと……っ!」
「プッ……クスクス」
あんな険しい顔をしてた部長が笑い声を出さないように口元を抑えていた。ライザーと部長の間に立っていたグレイフィアさんは冷静そうに見えたが、微かに震えているのを俺は見逃さなかった。
「このクソガキがぁぁぁぁぁ!!」
顔を真っ赤にしたライザー炎を纏って殴りかかってきた。
俺は慌てて赤龍帝の籠手を出し、唖然となった。決してライザーにではない。そう――
「いただきまーす」
――俺はライザーの背後から突然現れた大きな口に唖然となったんだ。
◇
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