真実を知る者
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げないんですか?」
疑問を投げかけつつ防弾製の鞄を受け取ってくれる彼女。
「降りかかってくる火の粉は振り払うよ。それにこんな状況で、女の子1人置き去りにするほど、僕の根性は腐ってないんだよ……ね!」
「な!? 消え……ごふっ!」
よし。まず1人。
「き、貴様! 今なにをした!」
なにって……
「普通にボディ入れただけですけど……というか、あなた達こそ何なんですか一体? 女の子1人追いかけ回してるみたいですけど……事と次第によっちゃあ痛いですよ?」
これ武偵高の制服にしては脆いな……レプリカか?
「くそっ! T3! 2人で挟み撃ちだ!」
「くっ、了解!」
そういうなり、黒ずくめの男Aは俺の前に、B は俺の背後に回った。うーん……まあ、妥当な判断だけど……
「今だ! 掛かれ!」
「悪が……死んでっ……ぐあっ!?」
後ろから来たBの方には大体の読みで軽く回し蹴り。それだけで簡単に倒れてくれた。
「くっ! ……何者だ貴様!?」
ヤケになったのかナイフを構えて突っ込んでくるA。そんななんの捻りもない直線的な突撃なんて迎撃してくれって言ってるような物だ。
「ほいっ」
なので無難にナイフを奪って首もと……頸椎の辺りに軽くチョップを入れさせて貰いました。
なんか……こいつ等、見た目に反して超弱いぞ。ナイフの構え方なんて完全に素人丸出しだったし……
「まあ、いっか。取り敢えず 教務科に報告だな」
「あの……」
さっきからずっとそこに立っていた彼女がおずおずといった体で話し掛けて来た。
「ごめん。携帯使いたいから鞄返して貰えるかな? 持っててくれてありがとう」
「あ、はいっどうぞ」
「えっと……職員室の番号は……」
「マティスさん……助けてくれてありがとうございます。」
「いーえ、どう致しまして。……あれ、番号登録してないや……」
弱ったな。番号が分からないんじゃ直接行くしか……いや待てよ? 後は風紀委員に任せてもいいか。
「それでその……お話の事なんですけど……」
「あ、そういえば忘れてた。それに君さり気に僕のことマティスって呼んでくれたね。クロードで良いよ」
「……では、クロードさん。私から、あなたにお話があります」
「じゃあ、ちょっと待っててくれる? 今後始末しちゃうから」
言いながら風紀委員の知り合いにコールする。3コールくらいで繋がり話をつけた。
「ゴメンね待たせて。さて、じゃあ」
「待って下さい。この話はとても大事な話なので聞かれたくないんです。どこか別の場所はありませんか?」
「じゃあ……僕の部屋でいいかな?」
「分かりました。では案内
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