真実を知る者
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に値できる人類なんて、僕の知る限りは存在しないよ……
怪しさ全開だなこの人。どうも声音から女の子なんだとは思うけれど……それにしたって怪しすぎる。
「じゃあ、君の信用を勝ち取るにはどうすれば良いのかな僕?」
「今から私のする質問に応えられたら、あなたを信用しましょう」
なんで職務質問しようとした側が質問されてんだろう……
もうこの際だ。早く終わらせて注意して、さっさと寮に帰ろう。
「大丈夫です。この質問はあなたが本当に『クロード・マティス』ならすぐに応えられます」
「はあ……さいですか」
「いきますよ……」
「そこまでだ。『 銀ノ巫女』」
突如として響いたその声。すぐに周囲を見回すと3人の黒ずくめの人物が僕たちを包囲していた。
……何者だこいつ等は?
3人共同じ恰好をしている。あの黒い服は……多分武偵高の色違いだな。厳密には色違いモデルは無いから意図的に黒くしてるのだろう。そして頭を完全に覆い尽くす黒いフルフェイスメットを被っていて……極めつけは三者三様に持っている物騒な拳銃とかナイフとかだ。どう見ても友好的ではないのが一目瞭然、はっきりと分かる。こいつ等は多分僕の敵だ。
「くっ、もう追って来たんですか……しつこいですよあなた達」
「ねぇ、この人達誰? 知り合い?」
「個人では知りませんよ。けど、何者なのかは知ってます」
「彼等は」
「そこまでだ『銀ノ巫女』。それ以上の発言は重大な秘密事項に抵触する。命が惜しければ我等と共に来い」
「命も何も、私が死んだらあなた達が困るんじゃないんですか? だからここに着くまでにもあなた達は私を取り逃がしてるんですよ……」
「応えろ。我等と来るのか? 来ないのか?」
「応え? イヤだ、ですか? NO、ですか? それともあっかんべー、ですか!? どれでも好きなので応えてあげますよ!」
つまり、ついて行かないって事か? なんともまあ、新しい断り方だな……
「……そうか。ならば致し方ない。少々手荒く対応させて貰うまでだ」
じゃき! 3人は武器を構えて包囲網をジリジリと狭めて来る。
……もしかしてこれ、僕もターゲットの1人?
「男の方はどうなっても構わない。『銀ノ巫女』の捕縛が最優先事項だ」
「「了解」」
どうやら知らない内にヤバい事柄に巻き込まれてたみたいだ……仕方ない。
「えっと……君名前なんだっけ?」
「え……いや、だからそれは今はまだ教えられないんですって」
こんな状況なのに特に怯えた様子も見せずそう返してきた。はあ、じゃあここを乗り切ってからまた聞こうかな。
「ちょっと、これ持っててくれる?」
「? なんでですか? 早く逃
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