第百三十四話 信行出陣その十一
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な」
「退きましょう」
滝川はしかとした顔で柴田に告げる、そて柴田もそれを受けてだった。
丹羽に顔を向けそのうえで告げた。
「わしは牛助殿と共に退き全体の采配を執るが」
「悪戯小僧共ですな」
「近頃又左や内蔵助はましになったが」
それでもだというのだ、織田家にはまだ悪戯小僧がいるというのだ。その悪戯小僧とは。
「慶次じゃ、あ奴がまた妙な悪戯心を抱いて残ろうとすれば」
「その時はですな」
「御主が言って聞かせてくれるか、御主の分の采配はわしが執るからな」
慶次に言うその間はというのだ。
「だから頼めるか」
「畏まりました、それでは」
「今回は妙に大人しいがな」
「そういえばそうですな」
滝川も柴田の今の言葉に気付いた。
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