第五章 StrikerS編
第百三十四話 『機動六課の休日』
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るところでした。
するとどこからか喧騒が聞こえてきて、
「エリオ君…!」
「うん、キャロ。行ってみよう!」
それでエリオ君と一緒に向かってみるとそこには右頬に傷跡を持っていて、どこかエリオ君に似た髪型だけど灰色の髪に黒い瞳の男の子が涙目で震えている少女を庇うように仁王立ちしていた。
そして仁王立ちしている男の子はガラの悪そうな8人の不良の人達を威嚇するように睨んでいた。
「おいおい坊主、オレたちはそこのお譲ちゃんにすこーし金を借りるだけなんだから邪魔しないでくれるか?」
「その金欲しさにいい年した大人がよってたかってカツアゲかよ。情けねぇ…!
しかも女一人に対してこの人数…てめぇ等は群れなきゃなにも出来ない野良犬か?」
男の子は言葉は悪いけど女の子の事を守っているように感じた。
「このガキ! だまって聞いてりゃ…!」
「痛い目に合いたいみたいだな!」
「たかが野良犬が“狼”に勝てると思っているのか?」
この男の子の言葉についにキレタ不良さん達は一斉に襲いかけられてしまいました。
それで私は思わず目を瞑りそうになった。
けど、男の子はその直前に不良さん達の顎や鳩尾に拳や蹴りを叩き込み、不良さん達全員を沈ませた。
強い…!
「こんな所で遊んでるヒマがあるなら少しは鍛錬すんだなこのチンピラ!」
男の子はそう言って女の子を連れてその場から離れていこうとしていました。
でも、その後ろで倒された不良さん達の1人がすぐに起き上がり持っていたナイフで彼を突き刺そうとしていました!
「うるせえ…っ! この、クソガキがぁ…っ!!」
「ッ!……やべっ!」
男の子は焦りの表情で振り向いています。
でもそこで隣にいたエリオ君が、
《Sonic Move.》
ソニックムーブを使って移動し、手刀で不良さんの首筋に当て、気絶させていました。
エリオ君、かっこいい…!
それでエリオ君はその後、すぐに管理局に連絡を入れること数分して局員が駆けつけてきて、不良さん達を全員拘束して連行していきました。
エリオ君も一仕事が済んだとばかりに息をついていると、そこに先ほどの男の子が近づいてきました。
「さっきはありがとな。お前がいなきゃ、やられてたよ」
「いえ、ぼくはそんな…」
「謙遜するなって。っと、そういえばまだ名乗ってなかったな。俺は“ロボ”、“ロボ・バルコム”だ」
「僕はエリオ、エリオ・モンディアル」
「私はキャロ・ル・ルシエです」
「エリオにキャロか。よろしくな!」
それからロボ君とは少しだけ他愛のない会話をして楽しんだ。
年も私達と同じようでエリオ君ともすぐに仲良くなっていた。
だけど楽しい時間はすぐに終わりみたいで、
「…あ、もう約束の時間だ。俺はもういく
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