第五章 StrikerS編
第百三十四話 『機動六課の休日』
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「うぅー…うまいぜ。これをいつまでも作って欲しいくらいに…」
「ヴァイス陸曹。きっとこれからいい事はありますよ」
「はいです! 元気出してくださいです」
ヴァイスがなぜか涙を流しながら食事をしていてシャーリーとリインが慰めている。
うむ、なかなか好評ね。作った甲斐があったわ。
◆◇―――――――――◇◆
…とあるアジトで、
「………」
ナンバーズ13のトレディは街にもハッキングして入手している映像などを眺めていた。
そこにふとランとレンの二人が映ったのを見て、
「………私も、出かけてみましょう。まずは普段着の入手でしょうか?」
それでスカリエッティに外出の許可申請を出していたという。
◆◇―――――――――◇◆
Side ラン・ブルックランズ
今、私とレンは二人で街を歩いている。
「姉さん、待ってよ」
「もう、レン。男の子なんだからしっかりとしなさいよ。
シホさんにももっと男の子なんだからしっかりしなさいって言われているでしょう?」
「だ、だけど…」
「あー、もう。そんなところが情けないのよ。もっと仕事や訓練の時のようにしっかりしなさい。あんたはやれば出来る子なんだから」
「う、うん。頑張る」
「ならいいけどね」
それでレンと一緒に散策していると、目の前に私達と同じ年頃の黒髪のショートカットの女の子が歩いてきた。
その子は私達、特に言えばレンの事をじっと見つめていた。
なんだろう…。不穏な気配がする。
「………私はトレディと申します。突然で申し訳ございませんが、あなたのお名前を教えていただけませんでしょうか…?」
「え? え? 僕…? れ、レン・ブルックランズだよ? それとこちらが僕の姉のラン姉さん」
「………はい、レンさんにランさんですね」
流されるように私の名前まで教えちゃったし。
それでレンは突然の状況に追いついていないようである。
まぁ、当然だけどね。
まさか逆ナン…?
「すみません、うちの弟になにをちょっかいかけようとしているんですか?」
「………申し訳ございません。ですが、私はあなたの事が…レンさんの事が知りたいのです」
「はぁっ!?」
「な、なんで!?」
「………レンさんを画面越しで一目見た時から胸の動悸が治まらないのです。
………私は、この気持ちがなんなのか知りたいのです」
画面越しで、って…まさか、ストーカー? 盗撮犯?
「れ、レン! この子、ちょっと危ないわよ。さっさと行きましょう!」
「………あっ」
トレディという女の子が声を上げているが構わずレンの腕を引っ張ってその場を後にしようと思ったんだけど、私が引っ張ったのにレンはその場から動こうとしな
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