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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
30話:深まる謎
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拳が打ち合う音がいくつも響き渡る。
「ははは!やはりあなたとの打ち合いは楽しいですねぇ!」
「その笑いが一々癇に障るんだよ!」
拳を突き出しながらそう叫ぶが、奴はそれを軽々しく避ける。
心の中で舌打ちをしながら、左足を振り上げる。奴は両腕でそれを弾く。
「もういっちょ!」
だがまた左足を振り上げ、奴の顔を狙う。それを仰け反る形で避け、後ろに飛び退く。
「ふふふ……」
「あ〜、笑いがうぜぇ…」
口元に手を置き、奴が不敵に笑う。
なんか気持ち悪い…世間的にいうキチガイとかいう奴か…?
「それで?わかりましたか?」
「ぁあ…?」
「この間出した宿題ですよ」
すると突然口火を切る奴。
いや、奴が言いたい事はわかっている。
「お前の正体、か…」
そういうと、奴の表情が歪む。なんか恐いんだが…笑ってんのか?
「正直確証はないが…予想はしている」
奴の体や武器を一つ一つ見て、奴の言葉の通りだったら……
「お前の能力はあるライダーのものに類似している」
「ほぉ…」
銀色に棒術、青色に銃使い、黒に拳。その他に体に走るラインの色と数を含め、俺の頭の記憶内に入ってるものと照らし合わせて考えてみた。
「そこで一つの結論に出た…お前の能力、それは―――」
―――仮面ライダーW
そういうと、奴の表情がまた変わる。いや、笑みなのは変わらないんだが……より深くなっている。
「やはり私の見込んだ通りでしたね…」
「あんだけヒントくれてよくいう」
少し呆れるようにいうと、奴は先程までとは違い大きな声で笑い始めた。
「フフフ…まぁあなたの言う事はあってますよ。私の能力はWのものです」
大ショッカーの元で改造を受け、この力を手に入れた、とのこと。それに関して、井坂の野郎も関わっていたらしい。あの野郎、最後まで気に食わない奴だったな……
「と、まぁ…会話をするのもここまでみたいですね」
「なに…?」
奴が上を見ている。俺も奴の視線の先を見る。
そこには緑色の光源が空に存在していた。
時間をさかのぼり、結界外の建物屋上。
「局の増援、武装隊員に結界魔導師がたくさん…」
そこにいる緑の服―――もといバリアジャケットを纏った女性が目の前に浮かぶ映像を見て呟く。その女性の名は、シャマルという。
(包囲が早い…このままじゃすぐ詰められちゃう…)
さすがはヴォルケンリッターの後方の要。その思考能力と判断力は随一だ。
しかし、思考に集中しすぎるのもたまに傷。
「―――っ!」
「捜索指定ロストロギアの所持・使用の疑いで、あなたを逮捕し
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