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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第56話:次の目的地はサントハイム! でも、その前に……
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「リュ、リュカさん……普通こういう場合は、お互いに譲歩し合って折り合いを求めるモノでしょう! なのに何で最初の金額から上がってるんですか!?」
理不尽すぎるでしょう。

「じゃぁ99%!」
「ちょ、何で値上がってるの!?」
おかしいです……交渉が出来ないなんておかしいですよ!

「じゃぁ面倒いから150%」
ダ、ダメだ……この人は常識が通じないんだ……
これ以上会話をしても意味が無い。

「わ、分かりました……もう良いです。リュカさんにはお願いしませんから……もうこの話は無かった事にして下さい」
ほとほと疲れて頭を下げる私……
それを見たリュカさんは、まだ何かを言いたそうだったけど、サントハイムの事が気になる様で、踵を返して立ち去ってしまった。

代わりに近付いてきたのはウルフさん……
何やら恐怖を感じますが、逃げ出す事も出来ませんから、真面目な顔で話しかけてくるのを待ちます。

「トルネコさん……今貴方はリュカさんの事を非常識な男と認識してるでしょ」
「え、えぇ……まぁ……」
そりゃそうでしょう!

「言っときますが、リュカさんが吹っ掛けてきたのはトルネコさんとの無意味な遣り取りを避ける為ですからね! 貴方がリュカさんに非常識な行動をさせたんですからね!」
何で私の所為になるんだ!?

「不満みたいですね……説明しましょうか?」
「そりゃ……是非……」
顔には出してないつもりなんだけど……どうにもリュカさんやウルフさんには見破られる。

「リュカさんは貴方と違って金儲けに興味がないんです。それなのに貴方は交渉をしようと泣きつきましたよね!」
「べ、別に……泣きついた訳では……」

「貴方の考えでは、95%と言ったリュカさんに10%と切り出せば、その後は互いに譲歩し合って折り合いを付けると考えたんでしょう? まぁ折り合いは20%くらいと考えて……」
くっ……まさにその通りです。

「ですが、貴方の金儲けに一切協力したくないリュカさんにとって、こんな駆け引きは時間の無駄なんですよ! 最初にキッパリ断ったのに、しつこく泣き落としで迫ってくるから、リュカさんはトルネコさんを諦めさせようと、とんでもない取り分を要求したんです!」
だ、だから値をつり上げていったのか……

「今リュカさん……相当不機嫌ですよ。95%って言った時点で、見込み無しと気付き諦めてくれれば良かったのに……10%とか言うから」
えぇ〜……そんなぁ〜……

どうしよう……一番の権力者を怒らせてしまった。
私はただ……ちょっとだけ金儲けをしたかっただけなのに……
どうすれば良いのでしょう!?

慌ててウルフさんに助言を請おうと思ったのだが、既に私の前から立ち去っており、リュカさんと共にサントハイム城へ旅立って
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