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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十五話:桜咲く旅立ちの日
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 今、わかる範囲で、いいと思えるように、するしか無い。

 結果を背負うのが私だけでは無いのが、辛いとこだけど。
 そういう心苦しさも含めて、この子を引き取った責任なんだよね。
 これも、わかってたことなんだから。

「モモ。わたし、がんばりますから」
「フニャー?」

 頑張って、強くなって。
 早く、迎えに行けるようにするから。
 パパンもママンも、最終的には、助けられるようにするから。

 最後に助けるために、一度は見捨てる旅に。
 今日はきっとその、旅立ちの日。





 階段を登って地下室から出ると、サンチョが慌てたように声をかけてきました。

「お嬢様!?地下室にいらしたんですか!?」
「はい。どうしたんですか?」

 もうわかってるけど、一応聞いておきます。

「ええ!?そんなはずは……いや、そんなことより!旦那様にラインハットの城から使いが来て、出かけることになったんです!同行してすぐにも来てくれというのを、お嬢様を置いては行けないと、そこは断って。旦那様は今も外で探しておいでですが、あまり遅くなってはいけません。すぐに、追いかけましょう!」

 うん、ちょっと違うんですよね。
 チートの書に書いてあったから、これも知ってたけど。
 男の時ほど、あっさり置いては行かれないらしい。

 駄々を捏ねて村に残ることもできなくは無いけど、それはしないと決めたので。

「はい!いってきますね!」
「おや?ちょっとお待ちください、お嬢様!」

 急かしといて、呼び止めるってなにさ!?
 ハンカチなら持ってるよ?
 他にもひと通り、持ってるよ!

「美しい枝をお持ちですね。初めて見るものですが。旅にはお邪魔でしょう、お部屋に飾っておきましょうか?」

 そんなのもあったね!
 失くしたくないし、今後の展開を考えたら、置いてったほうが安全かな?
 書いてなかったから、たぶんどっちでもいいんだろうけど。

「はい。おねがいします」
「では、これはあとで生けておきますから。まずは、旦那様を探しましょう!」
「はい!」



 サンチョに連れられて家を出て、通りすがりの村人の証言で、教会にいるパパンをあっさり発見。

 マスドラに祈るのがどの程度役に立つのかわからんけど、良い子のドーラちゃんとしてはやはりお祈りのひとつもしておくべきなので、パパンに続いて私もお祈りして。


 サンチョに見送られ、パパンに着いてモモを連れて、サンタローズの村を旅立ちます。

「旦那様、お嬢様!どうか、お気を付けて!」
「ああ。留守を、頼む」
「サンチョも、からだに、きをつけてくださいね!」

 少なくとも十年は、会えないはずだから。
 気を落とさな
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