22話
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を止めたいと思う」
判断をリーダーであるロイドに委ねて任務継続が決定し、3人ともこの判断を支持した。
任務外のことである、そう言ってこれ以上の捜査をしない選択肢もあったが、ロイドは自分が警察官として何が出来るのか、そして支援課が警察の信頼回復のためのに設立された部署であり、今後起こるであろう抗争を知ってしまった以上阻止したいという警察官として当然の判断だった。
それは3人とも同じだった。
リーダーであるロイドが理路整然とそう主張すればそれだけで十分だった。感情的にもあれだけ挑発されて行動を起こさないというのは気分が良くなかったことだし、納得する理由を提示してくれたのは助かった。
とはいえ問題はその抗争の止め方である。
ただ止めろと口で言って聞くような連中でないことはさっきの会話で分かっている。
「俺らが両チームに喧嘩売って言うこと聞かせちまうか?」
手っ取り早く制圧してしまおうというランディの案は難しかった。不良たちはさっき戦ってそれほどの強さではないことはわかっている。
だが、かなり強そうなリーダーが一人いるだけで状況は変わる。
一対一ならランディは二人のリーダーを相手にしても負けるつもりはないがそれだとエリィやティオを気遣う余裕もなくなるので大人数で来られると難い。
「あのリーダーさんがいると難しいのでは?」
「タイマンで一人ずつ倒していくか」
「いや、全員で来るから負けるって」
「じゃあ本部に応援を頼みましょう。私たちだけじゃ手に負えないならこっちも人を用意しましょう」
ランディの一騎打ち案を却下するとエリィは本部に救援案を出してきたが、ロイドは難色を示した。
「来てくれないじゃないかな。あの不良たちの態度を見ただろう?あれだけの騒ぎを起こしても気にしてないのはたぶん警察の巡回が来てないからじゃないかな」
「確かにデータベースによればここ最近、元々少なかった旧市街の巡回が大幅に減らされてるようなのでほとんど来てないんじゃないでしょうか。予算削減が理由のようですけど」
ティオは個人端末で調べた警察の巡回情報を根拠に同意した。
それはそもそも警察は旧市街の治安維持を切り捨てており、不良同士が自由に活動し喧嘩できるのも警察の邪魔が入らないから。
「だから旧市街にはルールがあるって言ってたのね」
「ここで何かしようとしたら自分たちで何とかするしかないことになる」
「なら尚更打つ手なしだぜ?抗争を止めろっつってもこれまでのいろいろな因縁があるだろうからさ」
全員が押し黙ってしまった。本当に打つ手がないのである。
仲裁の糸口もなく制圧して解決する方法は相手の方が数が多く4人では危険が大きく最後の手段だ。
「まずはその因縁を調べよう。本気で潰し合いの抗争
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