第1章
旧校舎のディアボロス
第29話 こいつの方が悪魔じゃねえか!
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ナーレの体に取り込まれていった。
「ウフフ!アハハ!至高の力!これで私は至高の堕天使になれる!私をバカにしてきた者達を見返す事が出来るわ!」
「ッ!?ざけんな!」
イッセーがアーシア目掛けて駆け出す。
「悪魔め!」
「滅してくれる!」
神父達もイッセー目掛けて一斉に襲い掛かる。
「木場!塔城!」
俺の呼び掛けに二人が頷くと同時に、俺達は駆け出す!
「どけ!テメェらに構ってる暇はねえんだ!」
イッセーは籠手で神父の攻撃を防いでは蹴りを入れるなりして戦っていた。
「ハアッ!」
「ッ!?」
神父の一人がイッセーの背後から襲い掛かろうとしていたが、俺はそいつを掌打で吹き飛ばす!
「明日夏!?」
「イッセー、こいつらは俺達に任せて、お前はアーシアの元に行け!」
「サンキュー!」
イッセーはアーシアの下まで走り出す。
ー○●○ー
「アーシア!」
俺はアーシアの名を叫びながら、アーシアの下まで来た。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……アーシア……」
「ここまでたどり着いたご褒美よ」
そう言い、レイナーレが指を鳴らすと、アーシアの拘束具が解かれる。
「……アーシア……」
俺はアーシアを抱き抱える。
「……アーシア、大丈夫か……?」
「……イ…イッセーさん……?」
「迎えに来たぞ!しっかりしろ!」
「…………はい……」
返事をしたアーシアの声は酷く低かった。生気もあまり感じられない。
「その子は貴方にあげるわ」
「ふざけんな!?この子の神器を元に戻せ!」
「フッ、バカ言わないで。私は上を欺いてまでこの計画を進めたのよ。残念ながら貴方達はその証拠になってしまうの。でも良いでしょ?二人仲良く消えるんだから」
「……クソッ、夕麻ちゃんの姿が憎いぜ……!」
「フフフ。それなりに楽しかったわよ。貴方とのお付き合い」
「……初めての彼女だったんだ……」
「ええ。見ていてとても初々しかったわよ。女を知らない男の子はからかいがあったわ」
「……大事にしようと思ったんだ……」
「ウフフ。ちょっと私が困った顔を見せると即座に気を使ってくれたわね。でもあれ、全部私がわざとそういう風にしてたのよ。だって慌てふためく貴方の顔、とっても可笑しいんですもの!」
「……俺、夕麻ちゃんが本当に好きで……初デート、念入りにプラン考えたよ。絶対に良いデートにしようと思ってさ……」
「アハハハハッ!そうね、とても王道なデートだったわ……おかげでとってもつまらなかったけどね。夕麻。そう、貴方を夕暮れに殺そうと思ったからその名前にしたの。なかなかステキでしょう?なのに死にもしないですぐこんなブロンドの彼
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