第1章
旧校舎のディアボロス
第29話 こいつの方が悪魔じゃねえか!
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
教会の地下通路を進んでいた俺達は最奥で一際大きい扉を見つける。
「……この先にいるな」
扉の奥から沢山の気配が感じられた。
「……アーシアッ」
「覚悟は良いか、お前ら?」
俺が確認を取ると、皆頷く。
ガチャ。
「「「「ッ!」」」」
扉に手を掛けようとしたら、扉が独りでに開き始めた。
そして、扉が開くとその中には大勢の神父と…。
「いらっしゃい、悪魔の皆さん。ずいぶんと遅かったわね?」
正直、もう二度と会いたくないと思っていたあの女堕天使がいた。その近くには、十字架に張り付けにされているアーシアもいた。
「アーシアァァアアア!!」
イッセーがアーシアの名を叫ぶ。
「………イッセーさん……?」
アーシアもイッセーの声に反応する。
「待ってろ!今行く!」
「ッ!待て、イッセーッ!」
俺はイッセーの襟元を引っ張って引き寄せると、イッセーがいた位置に光の槍が刺さり、槍が爆発した!
「「グッ……!?」」
爆風によって俺とイッセーは壁に叩き付けられてしまう!
「兵藤君!?明日夏君!?」
「……グッ……平気だ……!」
「……ああ……俺も……!」
イッセーを引っ張って後ろに跳んだのが幸いしたのか、ダメージはそれほど無かった。
「感動の対面だけど残念ね。もう儀式は終わる所なの」
「ああぁぁあああああっ!?!?」
しまった!?遅かったか!?
「アーシアに何をするつもりだ!?」
「そうか!堕天使の目的は…」
「……ああ。アーシアの神器を奪うつもりだ!」
「神器を奪う!?アーシアはどうなるんだよ!」
「それは……」
「「………」」
「まさか!?」
「……お前の考えている通りだ……」
「……アーシアが……死ぬ……」
「「「………」」」
イッセーの答えに俺達は黙ってしまう。
「あああっ!?ああぁぁあああああっ!?!?…………あっ……」
悲鳴をあげていたアーシアだったが、ふと、その悲鳴が止んでしまう。
そして、アーシアから緑色に輝く物体が現れ、アーシアはぐったりとしてしまう。
「アーシアッ!?」
イッセーの呼び掛けにも反応が無かった。
「『聖母の微笑』。ついに私の物に!」
レイナーレはアーシアの神器を手に取る。
「これこそが、私が長年欲していた力!これさえあれば、私は愛を頂けるわ!」
そう言い、レイナーレは神器を自分の胸に押し付ける!
そして、レイナーレから緑色の光が発せられ、神器はレイ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ