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我が剣は愛する者の為に
彼が辿る道の先
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悪感を剥き出しにして、三歩くらい下がる。
本当に嫌われているよな、俺。

「何であんたに言わないといけないのよ。
 まさか華琳様を襲いに行くつもりなのね!?」

いきなり馬鹿な事を言い出し始めた。
華琳の言葉が出てきたのだからこいつが反応しない訳がない。

「縁、貴様華琳様を襲うとは無礼千万!!
 叩き切ってくれるわ!!」

「だぁぁ!
 何でこんな事になるんだよ!!」

ともかく剣を抜いた春蘭を落ち着かせようと、素手で構えようとした時だった。

「貴方達、中庭で何を騒いでいるの?」

俺にはこの面倒事を解決してくれる声を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
華琳の姿を見た、春蘭は剣を収め、小さくだが桂花は舌打ちを吐いた。
おそらく春蘭に襲わせるためにわざと言ったのだろう。

「か、華琳達は遅いなって話をしていたんだよ。」

華琳の質問に一刀が答える。
確実に嘘だとばれているが、追求するつもりはないのかそう、と一言だけ言ってこの会話を終える。
最後に星と月火がやってきて、これで華琳に呼ばれた人が全員揃った。

「そういや、何で遅かったんだ?」

何気に気になっていた俺は今回の集まり、街の視察なんだが、それが始まる前に聞いた。

「髪の纏まりが悪かったのよ、どう貴方から見て変な所はない?」

「うん、いつも通り綺麗な髪だよ。」

笑顔を浮かべて言うと、華琳は一瞬だけ眼をパチクリさせ少しだけ顔を赤くする。

「こりゃ女泣かせだわ。」

「ですな。」

星と月火が二人で俺に視線を向けながら頷き合っている。
何かしたか、俺?

「いつもと変わらない気がするけどな?」

「一刀殿、女と言うのは髪や服に時間をかける生き物なのですよ。」

「それに州牧になったのだから、周りの視線を気にしないといけないしね。
 無様な格好をするだけでどれだけ周りに影響与えるか分からない。」

「そういうこと。
 一刀も服とか身嗜みは最低限、保っとけよ。
 いくら上がしっかりしていても、部下がだらしなかったら意味ないからな。」

星と月火と俺に諭されふむふむ、と頷く。
こいつの真面目な所が長所の一つだな。

「桂花の手回しもおかげで何とか州牧になれた事だし、一度街に行って様子を確かめに行きましょうか。」

「えっ?桂花、コネ使ったのか?」

「こね?」

思わずあの世界の言葉を使った一刀は理解しやすいように言い直す。

「えっと、知り合いとか手回しして華琳を州牧にするようにお願いしたって意味。」

「袁紹の所は扱い悪かったけど、中央との繋がりはたくさん作れたのよね。」

「いいの?正攻法じゃないけど?」

「今の私達の状況を考えるになりふり構っていられ
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