族結成
Trick33_軽い、羽みたい!!
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すか?」
「「!?」」
普段と変わらない口調で言われたソレはかなり危険な内容だった。
「ま、まあー練習したら大丈夫ですよね?」
希望のような言い方をする初春。一方の佐天は黙り込んで考えていた。
「どうなんですか、佐天さん? 友達と一緒にやって楽しそうだとか
それだけですか?
昔はともかく、今A・Tをするのであれば喜びとかプラスの気持ちだけでは
覚悟は足りませんよ。必ず私達に関わらなければならない。
“裏”の世界に関わるかもしないですよ 」
さらに佐天を試すような事を言って、信乃は一歩移動した。
そこには偶然にも宗像、位置外、黒妻が固まって立っていて2人の話を黙って待っていた。
≪小烏丸≫。A・Tのチーム。そして“ハラザキ”の対策の特殊部隊。
A・Tを履くということは、そういうことになってしまう。
一瞬だけ怖気づいたが、それでも自分が思っている気持の方が強いと確信して言った。
「跳びたい。楽しそうだから飛びたい。それが一番の理由です。
もちろん戦う覚悟もあります。出来れば戦いたくありませんけど
私だけ何も役に立てないのはもっと嫌です!」
「・・・・わかりました。A・Tを教えるかどうかは明日話します」
そう言って会議室を出ていこうとした。
「信乃、すまないが俺は今日の練習には参加したくない」
「? なぜです黒妻さん?」
「カバンの中に入っていたA・Tの説明書も読まなきゃならないからな。
いきなり本番ってのは危ないだろ」
「意外ですね。説明書を読まないで実際に使って覚えるタイプだと思ったんですが。
でも間違っていないですし、いいでしょう。
今日は私達3人だけで練習します。他の人は付いて来ますか?」
行く気満々だった御坂だったが、今までの話で思うところがあったのか
首を横に振った。
そして誰も首を縦に振らなかった。
「では行きますか」
宗像と位置外を促して会議室から、風紀委員支部から出ていった。
「俺は説明書を読みながら風紀委員の雰囲気に慣れるとするか。
美偉、どこか座っていても邪魔にならない場所はあるか?」
「それなら私の隣の机を使ってください。空いてます」
「サンキュ。
嬢ちゃん、頑張りな。それだけの覚悟がありゃ大丈夫だ。
俺と一緒に習おうぜ」
佐天の頭を一撫でして会議室から出ていった。
黒妻に付いて行く固法も佐天にウインクで『頑張れ』と伝えて出ていった。
「先輩、もしかして信乃くんに付いて行かなかったのは習うのを一緒にするためですか?」
「教えるなら信乃の手間がかからないだろ? それに嬢ちゃんの覚悟は本物だか
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