第一章:堕とされた妖怪達
第一話:失いし記憶を求めて……
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死んでるかと思っちゃったわよ」
「……………申し訳ない。俺もあのまま死ぬんじゃないかと……」本当に、この女の人が助けてくれ
なければ、間違いなく死んで居ただろう…冗談抜きで……
「ふふ、何事も無い様で良かったわ」
「ええ、本当に助かりました。……えっ、と…」そういえば、俺はこの人の名前を知らなかった。
なので少し戸惑ってしまった
「ああ、私の名前は妹紅…藤原 妹紅よ。君は?」
「妹紅さんか……妹紅さん、本当ありがとうございました」本当に感謝も仕切れない。そうでなければ
俺は死んでいたのだから……
「いいわよ、そんな畏まらなくても。妹紅でいいわ。それで、君の名前は?」
「ん、ああ俺は…………」俺は自分の名前を言おうとした時、頭の中に何も浮かんでこなかったのだ……
何回も名前を思い出そうとしたが、結局言う事が出来ず沈黙していた。
妹紅さんはそんな俺を見て首を傾げていた
「……………………」
「………どうしたの?」流石に変に思ったのか、妹紅さんが話し掛けてきた
「………思い出せない」
「ん?なにが?」意味が良く伝わっていないのか、再び首を傾げている
「……何も、思い出せない」
「え?思い出せないって……自分の名前も?」今度は流石に伝わったのか、若干驚いた表情を見せた
「…………そう、見たいです。冗談抜きで………何も思い出せない…」自分の名前処か、
何処に住んで居て、何をして居たのかも思い出せないでいた。
「うーん、……其れはまた困ったわねぇ…」
「……妹紅さん、幾つか聞いても良いですか?」
「いや、だから妹紅でいいわよ。それに敬語も気持ち悪いからやめて欲しいわ……」
「ああ……分かった、そうする。(何も、気持ち悪いまで言わなくても……)」丁寧に話していたら、
イキナリ気持ち悪いとか言われると精神的に辛かった。まぁ、見た目同い年見たいだったし
少し砕けた喋り方が丁度良いんだろうと思った
「其れで何を聞きたいのかしら?正直私もあまり人と関わらないから、あんまり役に
立てそうにないけど……」
「えっと……とりあえず此処が何処なのか教えてほしい」
「何処って、此処は私の家だけど?当たり前じゃない」確かに此処は君の家だけど、そう言う意味で
言ったのでは無いんだけどなぁ……
「あ、いや……そういう事じゃなくて……」頬に残念な汗を流しながら、きちんと聞く事にした
それから俺は少し長い時間を掛けて、妹紅から色々と話を聞く事と為った。
此処が『幻想郷』と言う世界である事を。人間以外にも妖怪や吸血鬼が普通に存在する事も。
他にも『スペルカード』と言った決闘方法があると言う事まで教えてくれた
更に妹紅が言うには、俺が外
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