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第四十一話 交錯する想い
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う、うわぁぁぁ!!」
リーファはシュウの言葉に心の堰が崩壊したのか彼の右肩で声を張り上げながら涙を流した。
数分後、落ち着きを取り戻したのかリーファはシュウから離れる。
「もう大丈夫だよ」
「悲しいや悩み事があれば相談しな。何時もで聞いてやるよ」
「ありがとう。シュウ君って優しいね」
「泣いてる女を見捨てる程、俺は無粋じゃねぇよ。ましてや大切な仲間はな。んで・・・これからどうするつもりなんだ?リーファ」
「ゲームの中でリアルの話をするのはルール違反だけど、私が落ち込んでる時にある人が言ってくれたんだけど、その好きな人以外でも私を見てくれている人が居るから気を落とすなって。そしてもう一つ言ってくれた事は・・・」
リーファは思い出すように自分の考えを改めてくれたあの人の言葉を口にしようとしたがシュウが先に口を開く。
「・・・割り切れ。でないと見えるものも見えない」
「っ!?」
シュウがその言葉を言い放つとリーファは驚愕の顔を浮べるとシュウに尋ねる。
「どうして・・・どうしてシュウ君がその言葉を!?」
シュウは問いかけるリーファを無視して立ち上がるとオールバックの髪型を下ろし、リアルの髪型に直してリーファに尋ねる。
「この髪型と話し方、覚えはねぇか?・・・直葉ちゃん」
「もしかして、修也・・・さん?」
「ご名答。んで、君がキリトって呼んでるあいつが兄の和人だ」
シュウ自身も心が大きく傷ついているリーファに現実を突きつける事は如何に酷な事だと言う事は理解していた。しかしシュウはリーファの正体が直葉と言う事に気付いた時から何時か二人の事がバレるのも時間の問題だと察し、嫌われる事を承知でリーファに現実を突きつけた。そしてもう一つの現実を話すためにも・・・
「そんな・・・あんまりだよ。酷いですよ・・・修也さん。お兄ちゃんの事を心の中で押し込めようとして修也さんの言う通り、変わろうとしてたのに」
「落ち着いて話を聞いてくれ、リーファ・・・」
「こんな事なら・・・誰も好きにならない方が良かった。私の事を、誰も」
「スグ!!」
シュウはリーファに現実を突きつけた罪悪感と壊れていくリーファにらしくもなく我慢出来なくなり、正面から彼女を抱き締めた。リーファは何が起こったのか分からずに呆然としていた。
「俺は君に言った筈だ。和人だけじゃねぇ、あいつ以外で君を見ている奴が入るって事を!」
「でも、でも!私はその人を知らない!私はその人の温かさや優しさを知りません!!」
「温かさと優しさなら・・・今、君に与えてるじゃねぇか」
リーファは自分の心にないものをシュウにぶつけるがシュウの先程の言葉と今の抱き締めている事・・・つまり【温かさと優し
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