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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第116話】
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レゾナンスを出た俺たち四人は、夏の暑い日差しの中を目的地に向かって歩いていた。

セシリアは日焼け対策か、日傘を差していたがまたそれがよく似合っていて流石は貴族だと思わされた。

そして、その目的地に到着すると――。


「喫茶店……ですか?」

「あぁ、ここがそうだよ。暑い中悪かったな、皆」

「これぐらいの暑さなど私には問題ない」


そう言うラウラは汗一つかいていなかった――熱中症にならないかが心配だ。


「うぅ…日本の暑さは流石に堪えるよ…」


そう言ったのはシャル、少し額に汗が滲み出てるが、ハンカチでそれを拭っている。


「さ、流石にわたくしも堪えますわ…この暑さ」


セシリアも同じようにキツそうだった――だが、日傘を差してる分、俺たちよりかはましな気もするが。


「さ、入ろうぜ?中は涼しいから」


喫茶店の扉を開けると、カランカランと来客が来た合図となるベルが鳴り響くと、店内に居た従業員が声をかけてきた――。


「やあいらっしゃい――ヒルト、久しぶりだね」

「あぁ、本当に久しぶりだな――成樹」



出迎え、笑顔で応えたのは【笹川成樹】――俺の唯一無二の親友だ。

中性的な面立ちで高身長――身体つきは少し華奢なのだが、そこが良いと中学ではよくモテていた。

深いダークブルーの髪の色でその髪が長く、よく束ねてポニーテールにしている為か男からナンパされるという逸話まであるぐらいだ――うちの腐女子達が見れば狂喜乱舞する事間違いないため、正直秘匿しておきたい。


「今日はどうしたのかな?ヒルトがこんなにも女性を連れてくるのは初めてだから、正直僕は今びっくりしてるよ」


そうは言いつつも笑顔を見せる成樹は、正直びっくりしたような表情には見えない。


「あぁ、俺が紅茶とケーキを奢るって言ったからな――成樹、紹介するよ。右からクラスメイトでイギリス代表候補生のセシリア・オルコット、真ん中の子がフランス代表候補生シャルロット・デュノア、そして左の子がドイツ代表候補生のラウラ・ボーデヴィッヒだ」


そう言うや、ティーカップを拭いていた手を止めて三人の方へと向き直ると――。


「どうも初めまして、僕は笹川成樹。ヒルトや美冬さんとは小さい頃から仲良くさせてもらってる仲だよ」


そう言うと、三人も頭を下げて挨拶をした。


「は、初めまして。今ヒルトさんからご紹介に与りました――セシリア・オルコットですわ」

「初めまして、笹川君。僕はシャルロット・デュノアです。よろしくね」

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。――ヒルトは私の嫁だ、だがヒルトが仲良くした友達だというのなら私も……ど、努力してみよう」



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