大魔王ゾーマの城
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<ゾーマの城>
ゾーマの城内部は強さが桁違いのモンスターで溢れかえっている。
城内に侵入して最初に対峙したのが『ドラゴン』と『マントゴーア』の2匹だ。
ドラゴンはルビスの塔でも戦っており、ラングストンとカンダタ・モニカの連携で倒す事は出来たのだが、初めて戦うマントゴーアには大苦戦!
先制攻撃でウルフがメラを唱えたのだが、マホカンタを使われ魔法が跳ね返ってしまう。
慌ててアルルとハツキが接近戦を試みるが、マントゴーアのバギクロスをまともに喰らってしまい弾き飛ばされる。
しかし即座に唱えたウルフのベホマラーにより、戦っていないリュカ達も含め回復出来たので、次の魔法が来る前に斬りつけ撃退する事が出来た。
そんなこんなで襲い来る敵を撃破しつつ、アルル達はゾーマの城を奥へと進んで行く。
そんな中、アルルの内に1つの不安が沸き起こっていた…
それは自身の強さへの不安だ。
アルルは新たに『王者の剣』を手に入れ、それ以前とは比べ物にならないくらいの強さを身に着けた………と思っている。
しかしルビスの塔で苦戦した『ドラゴン』相手に、アルルのお下がりの『稲妻の剣』を装備したラングストンと、前回と装備の変わらないカンダタ・モニカが圧勝した為、『現状の実力は装備の所為なのでは?』との思いが心を支配しているのだ。
敵本拠地まで来てそんな不安を抱えている事は誰にも言えず、何時もと変わらない素振りでアルルは大魔王の下へと進んで行く。
そして一行はある広い空間へと足を踏み入れた。
そこには左右に3体ずつ、大きな逞しい魔神の石像が並んでおり、その石像の横を通り抜けないと奥には進めない状況になっている。
皆が警戒する中、別の事に悩みながらアルルだけが奥へ向かって歩き出すと…
(ガラガラガラ…ガシャン!)
音を立てて入口に鉄格子が下りてきて、逃げ出せない様にロックがかかってしまった。
奥の通路を見ても同じ状況で、この広間での罠を解除しないと戻るも進むも出来なくなっている。
「ど、どうしよう…閉じこめられてしまったわ!?」
パーティーリーダーが心の不安と相俟って、囚われてしまった現状に泣きそうになっている。
次なる罠への恐怖から、誰もが入口付近から動けないでいると、後方にいたリュカが6体ある石像に近付いて、勢い良く1体を破壊した!
(ドガ!)(グワァァッァァ!!)
石像を破壊するや、その石像だと思っていた物はモンスターの『大魔神』へと姿を戻し、リュカの強烈な一撃を喰らい、大きな悲鳴を上げて絶命する。
そうなると何時までも石像のフリをしていられないのが残りの5体だ。
慌てて大魔神へと姿を戻し、各々アルル達へと攻撃を仕掛ける。
即座に反応出来たのはラングストンとハツキだ。
それぞれ1体ずつ相手をして、
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