大魔王ゾーマの城
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攻撃を凌いでいる。
次に反応したのはウルフ…
一瞬だけ動けなかったカンダタとモニカに、大きな拳を振り下ろそうとする大魔神に向け、イオラを唱えて弾き飛ばす。
そして次の1体はリュカが離れてしまった為、手薄になったアメリアやルビスの非戦闘要員に向かい攻撃を仕掛けてきた。
だが威力を押さえ込んだマリーのメラミにより、あえなく消し炭にされあの世へと旅立つ。
しかし最も最後まで反応出来なかったのが、悩めるリーダーの勇者アルルだ。
恐怖と不安と突然の出来事に動けないでいると、最後の1体が猛然と攻撃を仕掛けてきた。
アルルは避ける事も受ける事も出来ないでいると、颯爽と割り込んできた別世界の勇者ティミーが、持ち込んだグランバニアの剣で大魔神の攻撃を受け止め、そのままの勢いで吹き飛ばされる。
「ティ、ティミー!!……こんのぉ〜!!」
愛しい彼氏が吹き飛ばされ、やっと動ける様になったアルルが慌てて大魔神を切り捨てる。
大魔神はアルルの振り切った王者の剣により、真っ二つに切り分けられあの世へと去っていった。
「大丈夫ティミー!?」
まだラングストン・ハツキ・ウルフ・カンダタ・モニカの相手する3体が片づいていないのに、脇目も触れずティミーの下へ駆け寄り抱き付くアルル。
「だ、大丈夫…僕は大丈夫だから、アルルはみんなを助けてあげて」
アルルはティミーに言われ初めてまだ戦闘中である事に気が付き、慌てて他の敵に向け攻撃を仕掛けた。
そして戦闘が終わり、改めてティミーの下へ集まる一行。
「大丈夫ですかティミーさん?まともに大魔神の攻撃を受けてましたが…」
程良く汗をかき、どことなく色っぽくなっているハツキが心配そうにティミーの身体を触って確認する。
「だ、大丈夫です!ホント、大丈夫ですから…」
アルル以外の美女に身体を触られる事など滅多にないティミーは、顔を真っ赤にしながらハツキから逃げる様に後ずさる。
「ただ…剣が折れてしまいました…ごめんなさい…戦力ダウンです」
申し訳なさそうに砕け折れたグランバニアの剣を見せ、状況を説明するティミー。
「そんな…戦力なんてどうでもいいの!貴方が無事だっただけで…」
アルルは涙を流しながらティミーの胸に抱き付き、力の限り抱き締める…剣で受けたとは言え、その剣が折れる程の攻撃を喰らった胸に抱き付いて。
《ぐわぁぁぁ…》
苦痛に顔が歪むティミー…プライドにかけて悲鳴を漏らさない様にしている。
だが力の限り表情を直し、アルルの両肩を掴んで引き離すと、目線を合わせて話しかけるティミー。(ちょっと涙目)
「アルル…何を悩んでいるのかは分からないけど、ここは敵の本拠地だ。常に集中して身構えていないと、取り返しのつかない事が起きるかもしれない。もし話せる悩みだったら、今
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