ブルー編
入学
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言われるイエロー。
ブルーやイエローがどんなに束になっても勝てず、現在の科学ではどうあがいても殺すことのできないレッド。
そして、レッドがどんなに束になってかかっても勝てない、全能の神如き能力を持つと言われる存在がブラック。
その神様みたいな人が僕の隣で歩いているわけだ。
そりゃ、見たら逃げ出したくもなるのかもしれない。
「逃げても無駄なのにね」
「え?……ああ、そっか」
僕たちの通う学校は"普通"の学校だ。
能力者だけが通う学校。
昔は珍しかったらしいが、今では当たり前のようにある"普通"の学校。
そして、能力者だけが通う学校の中でも最上位の学校。
ブラックも数人通っていると言われている。
だから僕たちの通う学校は、こうも言われている。
最も危険で、最も安全な学校。
ブラックが数人いるのだから、危険と安全が伴うのは言うまでもない。
それに学校自体が、この宇宙ごと消し飛ばしても無くならないと言われているほどだ。
どんな構造だ!?と突っ込みたくなる。
そうこう思考しているうちに
「着いたな」
「体育館集合だから早く行きましょう」
外見はいたってどこにでもあるような体育館だった。
しかし、中身は違った。
というか、外見と中身の大きさが一致しない。
外見はバスケットのコートが2面入る程度の広さを持つどこにでもありそうな体育館。
その中身は、東京ドームの10倍は広いであろう空間が広がっていた。
※東京ドームのグラウンド面積:13,000 m^2
「どういう構造なんだ……」
「この学校にはブラックがいるんだからこれぐらい出来て当然でしょう」
確かに全能の力をもってすれば、外見と内面の空間の広さが違うものを創りだすくらい簡単なはずだ。
「それに学校の大きさはこれの比じゃないしね」
「え?」
もしかして、校舎内もこんな風に摩訶不思議空間なのか?
どれだけこの学校はやばいんだよ。
近場の能力者の通う学校と聞いて選んだだけだが、早くも苦労しそうな未来しか見えない。
そんな風に悩む神無であった。
時間は刻々と過ぎて行き、いよいよ入学式がはじまる。
体育館内には数え切れない程の人が集まっている。
下手をすれば万を超えているかもしれない。
入学式はスムーズに進んでいった。
能力者が通う学校だから、なにか特別な注意事項があると思ったのだがそうでもないようだ。
入学式の最後に一人の男が出てきた。
「初めまして。 この学校で生徒会長をしている練だ。 なんで特別な注意事項がないんだと思っている生徒が沢山いるようだから最後に答えてやる。 それは俺たち(ブラック)がいるからだ」
全能の力を持つブラックは、いつどこで何が起こるかも知っているし、そういうことを起こさせないような力もある
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