第二十話 悪魔のような風邪
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・・あまり人には言えないけど。」
僕は後半の部分を青峰くんに聞こえないようにいった。
青峰くんも気付いていないようだった。
「早く行きましょう。」
「ああ。そうだな。」
僕と青峰くんは会場の中に足を運んだ。
試合はもう第2Q終了寸前だった。
そして火神が交代して試合に参加するところだった。
「そーそー。張り切ってくれよ。少しでも俺を楽しませられるようにさ。」
ヤバい。
僕のことに気付きそうにない。
こうなったら
「ぼくもいるよ〜。」
これでOK。
「テメェ。青峰!それから水野。」
それからって酷くない〜。
別に気にしてないけど〜。
「早よ準備して出てくれや!!」
青峰くんは試合に出るみたいだね。
それならぼくも、
「監督。僕も出してください。」
とお願いしたが、
「水野くん。ゴメンね。アナタを出すはけにはいかないわ。」
「どおしてですか?」
すぐに断られた。
「アナタの能力値がかなり下がっているわ。やっぱりキツいんでしょ風邪が。」
「なんで知っているんですか?監督に風邪を引いているなんて伝えていないはずですけど?」
僕は部活の関係者には何も言わずに学校から帰ったはず。
なのにどおして?
「保健室の先生から聞いたわ。38℃を越えていると。そんな選手を出すわけにはいかないわ。」
「そんな。このままでは負けるかも知れないのですよ。」
「それでも出せないわ。今日の試合に出して明日以降の試合に影響が出ると困るもの。」
明日の試合って。
今日の試合に勝てるかも分からないのに明日のことを考えるなんて。
監督はなにを考えているんだか?
「とにかく座りなさい!」
僕は仕方がなく監督の言われた通りベンチに座った。
この試合に僕は出れないのかな?
それで勝てるならいいけど負けるようなら出たい。
負けるのをただ座ってみているなんてイヤだ。
そんなことを考えているうちに第2Qが再開された。
状況的にはエース同士の一対一。
しかし抜かれるのは当然。
そしてゴールが入るのも当ぜ・・・スゴッ。
火神がブロックしたじゃん。
青峰くんが手を抜いていたとしてもブロックできたのは凄いよ。
でも火神のダンクももちろん止められるよね〜。
そして第2Qが丁度終わった。
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