暁 〜小説投稿サイト〜
SAOのペットな彼女?
デスゲーム
第3話 料理スキル
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、不満そうな顔になった。

「どうした、ナナミ?」

「……あのね、ソラタ君。私、この人のやり方…あんまり好きじゃないんだよね」

 ギルド血盟騎士団は、最速のゲーム攻略を念頭に置いている。現在アインクラッド最強との呼び声高いギルドであり、略称KoB(Knights of Blood)。
 アスナは、そのKoBで副団長を務める、このゲーム屈指の美麗な少女だ。しかし彼女は攻略以外に興味を示さず、無理な作戦を組んだり、冷酷な判断を下すこともいとわない《狂戦士》と有名なので、あまり純粋なアイドルプレイヤーとはなっていない。

「あの人…なんだか、恐いもの」

 ナナが眉を寄せて、らしくもないことを言う。

 すると、マシロが口を開いた。

「そうは思わないわ」

 ソラタは自然と笑みが溢れた。

「アスナは、目が優しいわ。だから……」

「根は優しいんだよって、そう言いたいんだね、マシロ」

 ナナミが苦笑した。

「あと、空太」

「ん?」

 微笑みながら返事をする。

「バームクーヘン、おかわり」

「い、今の流れでそう来ますか!? ……はいはい、ちょっと待っておいて下さいね……あとお前さ、いい加減本名で《空太》って呼ぶのはやめろ。俺は?ソラタ?だぞ」

「違うの?」

「ああ、違うな。気持ち的に」

「じゃあ……ソラタソラタソラタソラタソラタソラタソラタソラタソラタソラタ」

「やめようね、本気で恐いから!」

 マシロの抑揚のない声であんなことを言われると、リアル…いやバーチャルに恐い。

 マシロは満足げに微笑んだ。



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