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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十八話 高度30,000mの戦いA
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その武勇から、ついたあだ名が無傷の撃墜王
 実戦でシールドに頼ることなく終戦まで生き延びた、類を見ないエースウィッチとして名高い彼女だが、そんなエイラの若かりし頃にこのような試練があったなどと、いったい後世の誰が想像し得ただろうか?

(作戦の決行も近づいてきてる……このままじゃ間に合わない……)

 作戦の決行は明日の早朝。ということは、今日の夜までにシールド制御をモノに出来なければ攻撃隊への参加は事実上不可能となってしまう。
 エイラ抜きでも作戦それ自体に不備はないが、今後それを引き摺るだろうことは容易に想像がついた。

(なんとかしないと……でも、どうすればシールドを巧く張れるようになるんだろう?)

 ウィッチにとって、シールドの展開は呼吸も同然に容易く、半ば本能じみたものだ。
 それを意識的に制御し、訓練しようというのは、あまりにも当たり前すぎるが故に難しい課題となって立ちはだかってくる。

「あれは……エイラさん!?」

 外から聞こえたユニットのエンジン音に気がついて外を見ると、今しもユニットを履いたエイラがペリーヌとリーネの三人で飛び立って行くところだった。
 おそらく、午前中の特訓を繰り返す気でいるのだろう。それだけ必死なのだ。

「わたしにも何かできることはないかな……」

 しばらく考え込んでいた和音は、やがてはっとしたように顔を上げると、一目散に格納庫の方へと走って行った。





――ロマーニャ基地 格納庫

「エイラさん!! 待ってくださいエイラさんってば!!」
「あーもう!! なんダヨ!! 言っとくけど、ワタシには時間がないんだゾ!!」

 ようやく追いついた和音の手を、苛立ちも露わに払い除けるエイラ。
 訓練に使える時間が午後いっぱいである以上、今ここでシールドをモノに出来なければエイラはサーニャを守ってやる事ができない――
 それはエイラにとって計り知れないほど大きなダメージであり、ともすれば自身の根幹にかかわる一大事なのであった。

「だから、その訓練にわたしも協力させてください!!」
「な、なに言ってるんだよオマエ!?」
「細かいことはいいんです!! さぁ、早くこっちに来てください!!」

 困惑するエイラの腕を掴み、そのまま和音は格納庫の奥へとズルズル引っ張って行く。
 そこは普段使われていない、そして和音のF-15Jが保管されている区画だった。

「お、おい……こんなところに連れ込んで何するきなんダヨ……」
「いいですかエイラさん。万が一シールドコントロールをモノに出来なかったら、明日の作戦でエイラさんはサーニャさんと離ればなれなんですよ? それでもいいんですか!?」
「そ、それは……でも……だって……で、できないものは仕方
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