不思議なT・波乱の予感
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「ほんと!?全然知らなかったの。」
なのはが答える。
「しかもイギリス育ちの日系人ていう話。これは中々興味深いわね…。」
「あはは…」
転校生…この単語がやけに気になった翔子。同時に嫌な予感がした…。自分の知る人物の中で一人、イギリス風の名前の日本人を知っていたからだ…。
(まさかね…)
そうしているうちに時間は過ぎ、チャイムが鳴った…。
「起立、例!」
先生が入ってくると同時に生徒達は席に戻り朝礼を済ます…。
「よーし、皆。嬉しいお知らせだぞ…!なんと、転校生が二人も来ることになったぞ。」
「「「おおぉー!!」」」
クラス内がどよめく…。
「紹介しよう!!まずは一人目、『迅竜隼人』君だ!」
先生が言うと同時に一人の少年が入ってくる…。
「迅竜隼人だ…よろしく。以上だ…。」
顔立ちも悪く無く、クールだがどこか暗さを感じさせる少年で挨拶もぶっきらぼうだった…。
「はい、はーい質問!!」
なのはが手を挙げた…。が…
「俺に質問するな!!」
「うぇぇ!?」
あっさり拒絶された…。
「ちょっとあんた…」
「俺に質問するな!!」
「えぇぇ!?」
「あの隼人君…」
「俺に質問するな!!」
「うぇぇ!?」
後に怒ったアリサや心配した先生さえをも拒絶した。
これには騒然となるクラス…。そんなことは気にもせず、席につこうとする隼人だったが…
「待ちなさい…」
翔子が席から立ち彼を引き留めた。
「あんた…いくら何でも愛想無い…では済まされないわよ?」
「余計な事はしたく無いだけだ…。」
険悪な空気が流れる…。
「余計とは失礼にも程があるわよ…。全く…親の顔を見てみたいものね…。」
「!!」
この翔子の挑発で隼人の中で何かが切れた…。そして、次の瞬間…
「「「!」」」
彼は翔子に殴りかかった。クラスメイト達も驚くが何も出来ない…。しかし…
「甘いわね…。」
翔子も拳を繰り出し彼の拳を受け止めていた…。
両者は拮抗し、互いに動こうと
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