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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第54話:何を以て強さを測るか……
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たのだ!」
侮辱され続けたキングレオは怒りと共に立ち上がると、凄まじい勢いでリュカ殿へ攻撃を仕掛けて行く……一撃でも当たれば身体を引き裂かれそうな攻撃を!

「黙れタマネコ!(ゲシッ!)」
しかしキングレオの攻撃は掠る事もせず、逆に手痛い反撃を被る事になった。
より酷い呼ばれ方をして……

「人間を捨てた者が、人間の国の王位に固執するんじゃ無い! 父親を抹殺するのでは無く、キサマが国を出て行けば良いのだ……人間の事を脆弱と卑下するのであれば、キサマの方から人間という種族に訣別をし、全てを捨て去れば良かったんだ! それなのに何時までも人間を捨てきれないから、全てにおいて中途半端になる!」

「くそー!! 余は……余は、進化の秘法で強くなったのだ! か弱い人間を脱し強さを手に入れたのだ! な、なのにキサマは余を……」
リュカ殿に殴られ・蹴り飛ばされても、狂った様に立ち上がると駄々っ子の様に攻撃を繰り返すキングレオ……圧倒的な力量の差に絶望しながら。

「弱さを認められない者に、強さを手に入れる事は出来ない! 人は自分が弱いと思い認めるから、努力をして強くなろうと頑張れるんだ……だがお前の様に、自分の弱さを認めない者は、何をしたって強くなる事は出来ない。何故なら、弱さを消し去り『0』にして努力をかけても、(イコール)は『0』でしかない! 0×強さ=0だ!」

叫きながらもリュカ殿に攻撃を繰り返すキングレオ……しかし、その全てを返り討ちに遭い、絶望的に蹲る……
そして四本の大きな手で頭を抱え、苦しそうに身悶えだした。

「ぐおぉぉぉ……」
「え……ちょ……何!? 何かヤバそうだぞ……どうしようウルフ、やり過ぎちゃったかな?」
「俺の所為じゃないッスよ。リュカさんがタマ公をイジメたんですからね……最後まで責任取って下さいよ」

蹲り苦しむキングレオを前に、突然の変化に戸惑うリュカ殿……
ウルフに助けを求めたが冷たく突き放され、奴自身はマリーと共に他お仲間の後ろへ隠れてしまう。
何だ、彼らの関係は?

「ぐはぁぁぁぁぁ!!」
苦しんでたキングレオの身体が雄叫びと共に縮み、気が付けば元の人間の姿に戻っていた!
「うわぁ……何でだか裸の男が現れたぞ……何で美少女じゃないんだ?」
指摘箇所がどうにもおかしい……

「きっと其奴がキングレオ王子なんですよ。さっきまで大きな猫だったキングレオの元の姿なんですよ!」
先程まで化け物が苦しみ蹲ってた場所に、突如現れた裸の男を見てリュカ殿が身勝手な感想を述べる。
すると仲間の後ろに隠れてたウルフも、危険が無いと察知し出てきて推論を披露する。

「……はっ! こ、ここはどこだ!? わ、私は今まで何を!?」
意識を取り戻したキングレオ王子は、辺りを見渡し誰とでも無く
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