明星の英雄
千年杉から
[2/4]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
生息している鳥竜種ランポスの亜種である。
ブルノスの体表面は灰色の鱗で覆われており、岩場が多いソルディム山地では保護色の役割を果たす。
また、ランポスやゲネポスにあるトサカがブルノスにはない。これも大型モンスターから身を守るためだとも言われている。
そして最大の相違点は攻撃方法。
フラヒヤ山脈にいるギアノスは氷液を、クルブティオス湿地帯にいるイーオスは毒液を
吐いてくるが、ここソルディム山地に発見されたブルノスは粘性物質を吐いてくる。
その粘性物質には装備者の防具を溶かす能力まで持ち合わせており、手慣れたハンターでも
けが人が出るほどである。
溶解状態を解除するにはソルディム山地でのみ採れるデンキ草とクルブシキノコを調合した
中和剤をかければ粘性物質は中和され、消滅する。
「次は?」
「広範囲で目撃されている飛竜種ガブラス十頭の討伐です。」
ガブラスについては知らないものは居ないとされているほど有名な飛竜種である。
空中から奇襲したり、毒液を吐いたりすることで有名だが、古龍出現の前には必ず
このガブラスが目撃されてたりと、生態に関してはまだまだ不明である。
「最後は?」
「えっと、牙獣種ヴリンダを三頭討伐する依頼です。」
ヴリンダも最近発見されたモンスターの一つである。
周囲の環境と同化し、安全に生息するためかこちらも灰色の毛に覆われている。
テロス密林やクルブティオス湿地帯に生息するコンガとは違い、あまり好戦的ではないが群れの一匹が倒されたことを察知すると、集団で襲い掛かってくる習性がある。
「じゃあ一番妥当なヴリンダの依頼、行くか。」
「そうしよう…って待てよ?ガブラスが目撃されてるってことは…。」
「古龍でも来るってか?」
「まあ、今は気にしなくてもいいか。ガブラスはいるけど古龍は出なかったって報告もあるし。」
「じゃ、決まりだな。このクエストに同行者はいるか?」
「いません。募集しますか?」
「いや、いいよ。行こうぜ、アル。」
「あ、ああ。」
「それではご健闘をお祈りします。」
ダイラスは先に出口へ行ったが、アルフレッドはストアでマタタビを買ってから行った。
「そんなマタタビ何に使うんだ?」
「まあ見てて。」
少し歩くと何かが飛び出してきた。よく見るとアイルーだった。
「旦那!忘れちゃいニャいでしょうね?」
「あー分かった分かった。ほら。」
「ニャーい!旦那さんありがとニャ!」
アイルーはマタタビをもってどこかへ去っていった。
「あれ、お前の相棒か?」
「違うよ、たまたま落としたマタタビをあいつが持ってって、何故かこうなったんだ。」
「結構なりゆきまかせだな、お前。」
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ