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緋弾のアリア 鋼鉄の武偵
第1部武偵編
序章その名はscull
遭遇
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茶飯事なので、世間一般にはあまり良い目では見られていないんだけどね。
そんな高校に俺……クロード・マティスは在学している。
今もどこかで戦い続けているであろうあの人達の役に立てるようになるまで……

〜 〜 〜

「おいクロス、校内メール見たか? 爆弾事件(ボムケース)だってよ物騒だなぁ」

帰り道、剛がそんな事を言って来たので僕もケータイを確認してみた。

「被害にあったのって……2年生か」

幸いにして生きてるようだが、如何せん気になるな。なんだこれは?

「自転車での通学中、サドル裏にC4が仕掛けられていた模様……ってつまりはチャリジャックって事か?」

「ほう? クロスにしては上手い事言うじゃねーか」

「にしてもツイてないなこの人。新学期早々にこんな事に巻き込まれるなんてさ」

因みにさっきからクロスクロス言われているがこれは僕の愛称である。クロードのクロとマティスのスでクロスだ。

「乗り物を奪って爆弾とか、『武偵殺し』にそっくりの手口だな」

『武偵殺し』とはそのまま武偵のみを狙った爆弾魔の事である。ちょっと前にかなり有名だったがつい最近ようやく犯人が逮捕されたらしい。

「模倣犯かなんかだろどうせ? ま、俺たちには関係な……くねぇぇえ!!!」

「! な、なんだよ剛。急に叫び出して」

「今日 蘭豹(らんぴょう)先生に呼び出しくらってたのすっかり忘れてたあぁぁあ!!!」

叫びながら校舎の方に疾走していく剛……憐れだな。『あの』蘭豹からの呼び出しを忘れるなんて……命がいくつあっても足りないよ。
蘭豹は香港マフィアのボスの1人娘で『人間バスターバンカー』の異名を持つ暴力教師なのだ。噂では勢い誤って何人かの凶悪犯罪者を葬り去ったという話も聞く。剛大丈夫かなぁ……半殺しで済めば良いけど。

そんな剛の心配をしつつ、もう既に冥福を祈る器用な事をしながら再び家路へ。

ドンッ

……つこうとしたら人とぶつかってしまった。

「す、すみません! 大丈夫ですか?」

ぶつかってきた人はフードを目深に被り全身裾の擦れたマントみたいなのを羽織っていた。よろけているところを引き寄せ謝ったけど……なにこの怪しい人。

「こ、こちらこそすみません……では急いでいるので失礼します……!」

その人はかなり慌てて走って行った……路地裏の方に。

ここいらの地域は人工島になっており、武偵高がある島と居住用の島に別れている。そして今は居住用の島の内部のほうであるのだがここら辺は建物間の裏通りが入れ込んでいて慣れていないと大通りに戻ってくる事も難しい。

あの人……大丈夫かな……?

「……様子もおかしかったし、尾行()けてみるか」

僕もまた、その人を追って、路地
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