第0話 プロローグ
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電話切らないからっ!」
そういった瞬間、電話の向こうで琴美の満面のにやけ顔が見えた気がした。
「まぁそれならいいわ。私ソードアートオンラインのベータテストに当選したのよ」
俺は嫌な予感が当たったしまったと自分の直感をこの時だけは心から恨んだ。それはどう考えても俺に対しての嫌味だなと思うと同時にもう1つ思うことがあった。
「お前今日その電話何回目だかわかるか?」
「ん〜〜6回目くらいだと思うわね、まぁいいじゃない私の声が聴けるだけでも感謝しなさいよね!」
「いやなぜに感謝しなきゃいけないのっ!?」
そうなのだ。今日朝に同じ内容の電話が2回、昼に2回、夕方に1回、そして今、夜に1回の現在6回目だ。
それから30分延々と琴美様の話を聞かされて気力が0の仁であった。
そしてその夜遅く俺宛にある手紙が届いたのであった
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次の日俺はとある人物の目の前に立っていた。しかしその人物はまず琴美ではない。けっして昨日の電話のことで呼び出されなどしていない。そして俺の前に立っている人物は普通、俺では出会えない人物だった。その人はナーヴギアの基礎設計、そしてソードアート・オンラインの開発者でもある茅場晶彦だったのだ。なぜこんな状態になっているかというと昨日の夜遅く俺宛の手紙が届いたのだ。その手紙の送り主がこの茅場晶彦であって手紙の内容を1文にまとめるとこうなる。
君にソードアート・オンラインのテストを手伝ってほしい。
そして手紙にはこうも書いてあった。明日の朝、家のほうに迎えを送るのでその車に乗ってアーガス本社に来てくれ。詳しい話は本社のほうでしようと。
そうして朝本当に家に迎えが来てそれに乗ってアーガス本社へと向かったのだ。
そのときたった1人を乗せてくるためにこんな大きな車である必要があるのかという疑問を持ったが・・・
そして今に至る。
「御足労願ってすまなかったね。本当なら私が君の家に行って君と話すのがいいのだが生憎忙しくて手が離せないものでね。」
いや本当に家に来られてしまうと家の近くの人々になんだなんだと噂になってしまって大変だからやめてほしいなと心の中では思ったが・・・
「今日御足労願ったのは昨日の手紙にも書いてあった通りソードアート・オンラインのテストを手伝ってほしいということだ。」
「はい。それは手紙を見て分かってましたけど僕に手伝えることなんてあるんですか?」
僕は昨日手紙を見たときから気になっていた事を聞いてみた。すると茅場晶彦さんは口を開いた。
「君には得意なことがあるだろう?」
俺が得意なこと?俺は自分の今までを振り返ってみるが、自分がゲーム開発でできる事なんてないと思う。
「君は様々な武術の全国大会で上位入
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