魔法先生ネギま!
0347話
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ど、今の俺は……ぐっ!」
さらに言い募ろうとした小太郎だったが、獣化の限界時間が来たのか苦しそうに呻きながらも、元の状態へと戻っていく。
「そもそも俺の握力は本気を出したら金属を毟り取るなんて真似が可能なレベルだが、その状態から何とか出来ると思ってるのか?」
「……確かにそうやな。今回は俺の負けや。あーあ、どんだけ強いねん」
「そうか? 勝負自体の目標は達成したんだから、お前の勝ちと言ってもいいんじゃないか?」
「勝負自体の目的?」
「ああ。そもそもお前が俺に挑んできたのは俺に対するトラウマを克服したかったからだろうに。今のお前はどうだ?」
「……おお」
俺のその言葉で自分が戦闘前の時のように緊張していない事に気が付いたのか右手を握ったり開いたりして身体の調子を確認している。
「ほんまや。確かにアクセルの前にいても普通になっとる」
「試合に負けて勝負に勝ったって状態だな」
「……そっか。勝負には勝ったのか。へへっ」
どちらかと言えば俺に対するトラウマを取り除いたのよりも、勝負に勝ったと言われた方が嬉しかったのかニマニマとした笑みを浮かべる小太郎。その様子に思わず苦笑を浮かべながらも先程の件について尋ねる。
「瞬動はともかく、虚空瞬動を使えるようになっていたのか?」
「ん? あぁ。エヴァンジェリンさんに教えて貰ってなんとか。まだまだ発動段階でミスる事も多いんやけど、今回は何とか上手くいったみたいや。……あの人、怖いけど強いよなぁ」
しみじみ、といった様子で呟く小太郎。それを見るだけでエヴァが小太郎に対してどのような振る舞いをしているのか何となく予想が出来てしまうのはどうしたものか。
と、それよりも。
「……ネギの様子はどうだ?」
「ん? あぁ、ネギか。エヴァンジェリンさん相手に頑張ってるようやで。なんやアクセルとネギはヘルマンの件から喧嘩してるとか近衛のねーちゃんが言ってたけどホンマみたいやな」
「まぁ、喧嘩と言うか意見のすれ違いだな」
「ふーん、まぁ、俺には関係ないけどな。それよりも少し休憩したらまた勝負しようや。次こそは勝ってみせるで!」
やる気満々な小太郎に苦笑を浮かべながらも、取りあえずはこちらに近寄ってきた茶々丸に食事の用意をして貰うのだった。
……ちなみに、結局この後数回勝負をしたが俺が全勝したとだけ言っておこう。
最後の試合では花を持たせようかとも思ったんだが、手を抜かれているのを見破られて文句を言われたりした為だ。
その後別荘で1日を過ごした後は教室へと向かい、お化け屋敷の手伝いをしたりしたが到底学祭までに間に合わないという事で翌日、翌々日もお化け屋敷の制作に集中したり、あるいは泊まり込みをしたりする事になったのだった。……もう
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