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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十四話:フルートを届けに
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に!
眠いんで、春呼ぶの一日待ってくださいとか!
私が希望したわけでは無いけど!!
「謝ることないわよ。あんなにすぐに取り返してもらえるなんて、ポワン様も思ってなかったんだから。むしろ、褒められちゃったわ!フルートを取り返したことも、ドーラをちゃんと休ませたことも!」
ベラが、嬉しそうです。
わりと居たたまれないんですが、そういうことならまあ、良かった、かな?
……良かったと、思っておこう!
「……それに、可愛かったし!やっぱりドーラも、子供なんだなってね!」
どういう状態だったか、あんまり覚えて無いんですが。
この反応なら、ボロは出さなかったと思っていいのかな?
「それじゃ、行きましょう!ポワン様に、フルートを届けに!」
散々、お待たせしてしまったしね!
そうしましょう!
また光の階段を登って光のトンネルをくぐり、相変わらずの銀世界な妖精の村の様子に少々後ろめたいものを感じつつ、凍った池の蓮の道、大きな木の家の水の階段を通って、ポワン様の元に到着します。
ポワン様も、笑顔で迎えてくれます。
「お帰りなさい、ドーラ。よくやってくれましたね」
「ポワンさま。おまたせして、ごめんなさい」
全く怒っては無さそうですが、一応、謝っておきます。
うやむやにしてると、かえって心苦しいし。
「いいのですよ。子供なら、当たり前のことです。無理をさせてしまって、こちらこそごめんなさいね」
確かに、普通の子供にはかなり厳しい事件でした。
個人的には、妖精に繋ぎを作っとく意味でも、戦闘経験を積む意味でも、来たかったから良かったんですけど。
「いいえ。わたしを、よんでくれて、よかったです!……あの。ポワンさまは、わたしのこと……みてたんですか?」
今聞かないともう聞けないかもしれないので、引っ張って申し訳ないけど聞いてみます。
にっこりと、安心させるように微笑むポワン様。
「心配いりませんよ。私が見られるのは、本人の同意を得て遠見の魔法をかけた、私の部下の目を通してだけ。ドーラのことは、占いで知ったのです。今、私たちを助けてくれ、いずれは逆に私たちの力を必要とする方が、あの村にいると」
これもお見通しですか。
それなら、安心ですね!
……あれ?
でもそれって、つまり。
ベラは、自分の行動が見られてるって、知ってたんじゃね?
……ベラだからね!
仕方ないね!
安心したところで、心置きなくフルートを差し出します。
フルートを受け取り、構えるポワン様。
「ここは、季節の中心。妖精の村が春を迎える瞬間は、それはもう美しいものなのです。よく、見ていてくださいね」
たぶん
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