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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三十四話:フルートを届けに
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きません。
あー……、眠、い……
「ちょ、ドーラ!寝ないで!沈んじゃう!溺れちゃうから!!」
……はっ。
うとうとして浴槽に沈みかけた私を、ベラが受け止めてくれてました。
「……ありがとうございます……」
「いいけど。もう十分温まったし、上がったほうがいいわね。無理しないで、宿で少し休ませてもらいましょう」
急にてきぱきと話を進める、ベラ。
お風呂くらいならともかく、寝ちゃうのは、どうなんでしょうか。
そうは言っても、眠すぎてまともに歩けそうに無いんですけど。
「でも、フルートを、とどけないと……。それなら、ベラさんだけでも、さきに……」
フルートを吹くところが見られないのは、残念ですけど。
「ダメよ。ドーラが取り返したんだから、ドーラに届けてもらわないと。ポワン様もそう仰るだろうし、大丈夫だから。いいから、寝なさい」
きっぱりと言い切る、ベラ。
うーん、なんかベラが、お姉さんみたいですね。
「……わかりました、おねえちゃん……」
「ど、ドーラ?寝ぼけてる?」
「はいー……。ねむいです……」
自分がなに言ってるか、よくわかりません。
「……寝ぼけてるわね。さ、上がるわよ」
「はいー……おねえちゃん……」
ベラに促されてよくわからん状態でお風呂を出て、たぶん体を拭いてる間に髪を拭いてもらって、のろのろと服を着てる間に恐らくモモもベラが拭いてくれて、その間も立ったまま寝そうになる私に適宜ベラが声をかけてくれて、その辺からもう記憶が無く。
気が付いたら、家でした。
家で、寝てました。
フルートは、しっかり道具袋に入ってました。
……持ってきてしまった!
うん。
妖精の村の宿屋さんで寝たはずが、起きたら家だった!
あれは、まさか夢だったの?っていう。
ファンタジーらしい、そういうシステムだったね!
いつも通りに身だしなみを整えて、いつも通りに朝食を摂り。
帰ったらすぐにラインハットに出てもいいように、必要な準備も済ませて。
チートの書は壺にきっちりしまいこんで封印して、前々から掘って準備してあった穴に埋めて隠して。
奴隷ライフで没収された後、万一にも戻ってこないと困る、私の分のビアンカちゃんのリボンも一緒に。
モモを連れて何食わぬ顔で地下に下りると、ベラがいました。
「あ、ドーラ!おはよう!よく眠れた?」
何事も無かったかのように、笑顔で挨拶されてしまいました。
……嫌味のひとつくらい、言ってくれてもいいのに!
「……おはようございます、ベラさん。はい。よく、ねました。……すみませんでした」
昨日でもう、終われた話なの
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