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SAO─戦士達の物語
キャリバー編
百二十七話 かくて少女は少年を見る
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「つまり……」
「ま、何て言うか……あれだよ」
「所謂……」
「“照れ隠し”ですね!パパ!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!違うってば!!」
ユイの一言についに耐えきれなくなったとでも言うように、リーファが振り向いて怒鳴った。後ろ向きに走ると言う器用な真似をしながら、リーファは怒ったように怒鳴る。

「別に怒ってる訳じゃなくて!単に……何て言うか、ちょっとイライラしてるだけなの!それだけ!」
「だぁから、その原因がレコンなんだろうが」
「違うから!いや、違わないけど……とにかく違うの!」
リョウの指摘にそれ以上の言い訳が思い浮かばなかったらしく、リーファは再び前を向く。試しにリョウが件のレコンの方を向くと、苦笑しつつ策敵を再開するようだ。

後ろでは他のメンバーが……

「はぁ、女心ってなぁわかんねぇなぁ」
「アンタには特にね」
「リズさんはその点分かりますよね〜同じ属性持ちですし」
「あ、それは分かるわ。リアルでもそうだもんね、篠崎さんは」
「ちょっと会長それリアルの情報!ッて言うか、それ言うなら会長だってそうじゃないですか!」
「はぁ!?」
「そうなのですか?」
「うん。リズとヤミはリアルでもこっちでもツンデレだよ〜」
「「ちょっとアイリ!!」」
等とぎゃーつくぎゃーつく好き勝手な事を喚いて居る。
そのせいか、ますますリーファは脚を早めてリョウ達から離れるように走り……

……その警告に反応するのが、一瞬遅れた。

「っ!止まってください!リーファさん!」
「ッ!」
「え?」
その殆どは反応できないほどの一瞬で起きた。ユイの悲鳴じみた声にリーファが反応すると同時に更に一歩を踏み出してしまい、カチリと地面から音がした。不味い。と思った時には時すでに遅し。
ガラっ!と上から音がして……

それに反応するよりも早く、何かに自分の体がつき飛ばされていた。

────

「っう……何、一体……」
気が付くと、自分は天井を見ていた。少し驚いたが、持ち前の対応の速さで思考を立て直していく。状況は……

「ちょ、重……え?」
「あ、え、えっと……」
不意に、体の上に重さを感じて、リーファは自分の胸のあたりを見る。と、其処に……

「その……何て言うか……」
「…………ッ!!!?」
レコンがいた。
どうやら自分と共に倒れ込んだらしく自分の上に覆いかぶさるようにレコンがうつ伏せ気味になっていた。両手でレコンは体を支えているが、これではまるで……

「あんったはぁ……!」
「こ、これは仕方なく……!」
「何やってんのよこのドアホォ!!!」
「ゴフッゥッ!!?」
即座に、天井に向けてレコンの体を蹴りあげた。天井に一度叩きつけられて大の字になったレコンは、そのまま両手の力で
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