鬼教官と呼ばないで 2
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
はい、柔軟が終わりましたのでいよいよ走り込みに入っていきますよ!!
走り込みを指示すると、みんな一斉に『来た』、『やっぱり走るのか』と言った表情を見せる。 当然である、足腰の鍛錬は強くなる基本なのだ。 それと、走り込みを行うことで持久力もつく。 さらには疲れている時の体の動かし方も学べるので、いざという時に生き残る可能性も高いのだ。
よって、走り込みはいくら嫌がられようが敢行する!!
はいそこ、しっかり説明を聞きなさい。 しっかり聞かないと、途中で力尽きるかもしれませんからね。
普通に走るだけなら、訓練学校でもできますので、ここでは少し違った走り込みになります。 まぁ、演習場の壁を登るっていうのが入るだけなんですけどねぇ。 でもこれが結構曲者で、意外にきついんです。 あぁ、そんなことより、新兵の皆さんに説明しなければ……。
「え〜まずスタートはここです。 で、後ろを見てください。 壁際にロープがあるのが見えるでしょうか? あそこまで走っていただいて、ロープを登ります。 そのまま反対側まで行って、壁を下り、道を真っ直ぐ進みます。 真っ直ぐ進むと海にぶつかりますので、そこで左に曲がり、海岸線を走ってください。 そのまま走っていただきますと、前方にロープの垂らした壁が見えてきますので、それを登って、反対側で降りて、ゴールとなります。 なお、この走り込みには私たち教官も一緒についていきますので、よろしくお願いいたします。 あっと、忘れていました。 これは特別強化プログラムの一貫ですので、皆様にはこちらのウエイトを手足につけていただきます。 重さはそんなにないですが、手足に負荷が増えますのでご注意ください」
さて、それじゃあ、海兵特別強化プログラム一番目の訓練行きましょうか!!!
え〜こちら、一固まりになって走る新人海兵を後方から見守りつつ走る、モンキー・D・アモスです。 ど〜ぞ〜。
はい、現場のアモスさん。 コースの半分ほどまで走ったとお伺いしておりますが……。
はい、こちら現場アモスです。 なかなかに高ペースではないでしょうか? 年々、海兵の質が高くなっているという噂は本当のようです。 去年より12〜3分ほど早いペースでコースの半分、所謂折り返し地点に来ております。 え〜、ここでは吸水ポイントといたしまして、アモス特製『毒鱗粉スポーツヲーター(誤字にあらず)』が、先行して折り返し地点に到着している教官の先生方から手渡されております。 このまま行きますと、特別強化プログラム始まって以来の好タイムが期待できそうです。 私はこのまま、後方より新人たちの活躍を見守りたいと思います。 以上、現場アモスでした。 一旦、スタジオにお返しします。
……。
……。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ