第四十六話〜パパがママ?後編〜
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えてくる。その音はライが月下の機体ステータスの確認や操縦系のチェックなどの作業音である。
「取り敢えず、一度こっちに戻ってきてもらってもいいかな?実際にライ君の操縦を見たみんなと意見交換したいから」
シャリオの横から、通信機に向けてなのはは声をかける。
『分かりました』
簡素な返答が返ってくる。そのすぐ後に通信機の回線が切れる。そして、少し離れた位置からまた土煙が上がる。その煙がこちらに来ているので、それがライであるとすぐに把握した。
ライを待っている間になのはは今のうちに聞いておけることを、シャリオから聞くことにした。
「ねぇ、シャーリー、復元したあのナイトメアとライ君の世界のナイトメアに何か違いってあるの?」
「いくつかですけどありますよ」
2人の会話が聞こえていたのか、近くにいたフェイトも近づいてくる。
「動力は報告したとおり、ジュエルシードの劣化コピーを使用していたものなのがまず大きな違いです。そしてあの機体は人が乗ることを想定した機能がありませんでした」
「でも普通にライは操縦してるよね?」
「あ、別にコクピットが無いとかそういうのではなくてですね、単純に居住性が極端に低いんです」
「「居住性?」」
魔道士にとっては聞きなれない言葉に2人は首を傾げる。そんな2人を可愛いと思いながらシャリオは説明を重ねる。
「車でも座り心地や空調の調整で乗りやすい環境をつくりますよね。簡単に言うとそう言った物を総括して居住性と言うんです」
「なら、あのナイトメアのコクピットは居づらいってことかな?」
「そうですね、具体的には空調が効かなくてちょっとしたサウナ状態になるって感じですかね?」
その説明を聞いた2人は最初『なるほど』と納得の表情を浮かべる。だが、何かに気付いたような表情を浮かべるとほぼ同じタイミングでちょうどここにたどり着いた月下の方に顔を向けた。
皆は賞賛するためか、単に珍しいと感じたのか月下の元に集まっていた。
背中のコクピットが開き、バイクに跨るような体勢からライは起き上がる。起き上がった瞬間、その場にいたライ以外の全員が動きを止めた。
月下のコクピットに収まっていたライの服装は新人フォワードメンバーが訓練時に着ているものと同じである。そして上に着ているのは白のTシャツである。
ここで問題が発生した。元の世界でも決して高くなかったナイトメアフレームの居住性、それが最悪の状態で試乗すればコクピットは先ほどシャリオが言っていたようにサウナ状態になる。その中に一時間いたライが汗だくになるのは当たり前である。
そして前述した通り今のライの服装は白のTシャツ。しかも動きやすいようにかなり薄手で、この時ライは動きやすさを重視し昨日と同
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