第四十六話〜パパがママ?後編〜
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につく。
「「「「「いただきます」」」」」
ミッドチルダではあまり浸透していない言葉を言ってから、各自朝食に箸を伸ばし始めた。
朝食のメニューはご飯、鮭の塩焼き、味噌汁、ほうれん草のおひたし、根菜類の煮物でとても分かりやすい和食メニューであった。
「旨い」
洋食よりも和食の方が好きなシグナムは思わずといった風に感想を洩らす。他の人たちも味が気に入ったのか、テンポよく朝食を口に運んでいた。
「ねぇ、ライ君は誰かにお料理習ったの?」
素直に美味しいと感じたことと、ライが和食を作ったことが意外だったのかライの隣に座っていたなのはがそう尋ねていた。
「料理をならったのはルルーシュからだよ。でも、和食を教えてくれたのは咲世子さん」
ライはあえて説明を省いたが、料理の作り方などの知識面は何故かバトレーが刷り込んだ知識の中にあったものである。その知識と経験を行わせることでライの料理の腕はそこそこ高いものになっていた。
そして、ライの作った和食に皆満足し、その日の朝食は終了した。
機動六課・訓練場
いつもであれば煌びやかな魔力光で彩られるその場所に、今日はいつもとは違う土煙が舞っていた。
その土煙を起こすのは蒼い人型の機械、蒼月であった。最初は直線的な動き、それが終わると滑らかな平面的な二次元機動。そして最後には周りの廃棄都市を利用しながらの三次元機動を行う。
時には、装備されている飛燕爪牙を使い、時には廃棄都市の壁を利用し、そして時には自機の落下の勢いも利用する。そんな機動がかれこれ一時間続いた。
その機動を最初から見ていた観客、なのは達フォワード陣は真剣な表情をしていた。
今回、なのは達が月下の機動を見ていたのは、ナイトメアフレームの駆動限界を見極めるためである。その場にいる皆はライの過去を見たとき、一応のナイトメアフレームの性能を知ってはいたが、この世界で作られているナイトメアフレームが同じ性能であるとは限らないため、その性能がどこまで再現されているのか知ろうとしたのだ。幸いにも、ナイトメアの性能を十全に引き出すことのできるデヴァイサーであるライがいる。その為、この案件の実現は割と簡単であった。
参加者の中で唯一の例外であるギンガは、スバルの姉で信用に足る人物であると判断したライ自身が、彼女に自分の素性を説明し今回の月下の稼働実験に参加させていた。
ある程度の駆動を終わらせた時に今回の実験に同席していたシャリオが通信を繋いだ。
「どうですか、ライさん。ライさんの世界の物とどこか違いはありますか?」
『えっ……と、特にはありません。ただ、やっぱり人が操縦するために作っていない分、反応が過敏ですね』
通信機越しに幾つかのボタンを弾く音が聞こ
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