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IS-最強の不良少女-
生徒会
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んを招くことに成功しましたわ!これでまた一歩――!

 響から見えないところで小さくガッツポーズを取っていた。



「さぁどうぞお入りになってくださいまし」

 セシリアは自らの部屋の扉を開けると、響を招きいれた。

「お邪魔しますよっと、んで何のようだんったんだ?」

「え、えと。その、お茶をご一緒したいと思いまして……」

 おずおずと言った様子で上目使いをしながら言うセシリアに対し、響は小さく笑うと快く了承した。

「そんなことくらいならいつだって付き合ってやるよ、セシリア」

 響の了承にセシリアはぱぁっと表情を明るくし、いそいそと紅茶を入れる準備を始めた。

 その後二人は、セシリアのルームメイトが帰ってくるまで紅茶を飲みながら談笑した。話を終えたセシリアはホクホク顔で響を送り出した。




 セシリアの部屋から自分の部屋に戻る途中、響が廊下の角を曲がったところで一人の生徒とぶつかった。

「わっ!?」

「おっと、大丈夫か?……ってお前、凰じゃねぇか」

 ぶつかってきたのは鈴音だった、だがその目は少しだけ潤んでいた。

「お前……泣いてんのか?」

「な、泣いてないわよ!ただ目にごみが入っただけ!」

 響の問いに鈴音は強気に答えると、目に溜まっていた涙をぬぐった。

「ならいいけどよ、んじゃあな」

 響はそれだけ告げると、部屋に戻るため進もうとするがそこで鈴音が響の名を呼んだ。

「響!」

「あん?なんだよ」

 響が振り返ると、鈴音は少しの間俯くと、

「……ごめん、やっぱなんでもないわ。じゃあね!」

 それだけ告げると、鈴音は足早にそこから去っていった。響はそれを見てただただ首を傾げるしかなかった。

「なんだったんだ?アイツ」

 疑問を抱きながらも踵を返し、しばらく歩いているとある部屋から騒ぐ声が聞こえた。その声は間違えもしないだろう、この学園でただ一人の男子生徒である一夏のものだった。

 そして中からは、もう一人ポニテちゃんこと箒の声も聞こえた。どうやら喧嘩、というより箒が一方的に怒りをぶつけているようである。

 それを聞きながら響は悟る。

 ……なるほど、また一夏関連か。

「凰もそうだが、アイツも大変そうだ」

 響は肩をすくめながら、その場を後にした。

 ちなみにその後、部屋で騒いだことが千冬に伝わり、箒と一夏は出席簿でぶっ叩かれていたらしい。
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