生徒会
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らいじゃねぇと面白みもねぇ。それにこれはアンタが誘ったことだろ会長さんよ」
強気な笑みを浮かべ、楯無に返す響の顔には絶対の自信が満ちていた。そんな彼女に楯無は若干の恐怖を抱きながらも笑みを浮かべた。
「いいわ、そこまでの覚悟があるのなら……貴女には戦ってもらうわ」
「ああ、よろしく頼むな会長さん」
「ええ、よろしく。でも仲間になるんだから名前で呼んでくれたら嬉しいわね」
すると響は髪をかきあげると楯無に視線を向けた言い放った。
「そうだな、じゃあよろしく頼む楯無」
すぐに名前を呼ばれるとは思っていなかったのか、楯無は一瞬キョトンとするがすぐに平静に戻ると、
「よろしくね響ちゃん。……じゃあ今後の方針について話しましょうか」
言うと楯無は指を鳴らす。すると引かれていたカーテンが戻り、室内に眩い光が差込み一瞬目がくらむ。楯無は立ち上がると、おもむろに脇においてあったホワイトボードを引っ張りそこに何かを書き始めた。
書かれた字を見てみると、そこには、
『対亡国機業・今後の方針』
と綺麗な文字で書かれていた。ただ、題名がまんまだったが。
「あれ使う意味あったのか?」
「んー、会長って結構気分で入るタイプだからねー」
本音に耳打ちすると頭を机に預けた状態で答えてきた。そんなことをしていると、楯無が振り返り手を広げて言い放つ。
「今後の方針としては、現在の状況だと後手に回るしかないわ。私達はまだ亡国機業の本拠地もわかってないわけだし、いつ仕掛けてくるかもわからないわ。だからあちら側から来てくれるのを待つしかないわ」
「だけど、そううまく仕掛けてくるかねー」
「来るわ絶対にね、だってこっちには織斑君がいるじゃない」
響は納得したように頷いた。確かに一夏がいれば仕掛けてくる確立は高いだろう、なんといっても一夏は男でISが使える唯一の存在だ。なおかつあの一夏の白式という機体も、響のISを作った束が調整したものらしい。それを奪いに来ると思うのは妥当ということだ。
「でもまだ仕掛けては来ないでしょうね、来るとすれば夏休みが終わってからぐらいじゃないかしら」
「なんでわかる?」
「前準備が必要でしょう、確実に織斑君とあのISを奪取するためなら相当念入りに準備をしてくるはずよ」
ホワイトボードに図や文字を書き入れながら楯無は説明する。
「当面は襲撃されることはないってことか……、つまらねーの」
「まぁまぁ、響ちゃんもまだISに完全になれたわけじゃないんだから、来た時にちゃんと迎え撃てるようにしておこうじゃない」
毒づく響を楯無がなだめると、響も渋々ではあるが了承する。ふいに楯無が響に聞いた。
「響ちゃんさ
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