第七話 蜂起
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皇を奪りにくるわ。」
オペレーター一同の表情がキリ、と引き締まる。
「敵偵処の、飛虎隊ですか…」
「そうね、それが濃厚ね。」
上戸はコーヒーを飲み干し、口をハンカチでそっと拭った。ふう、と息をつくと、次の瞬間に、リラックスした表情が一転、毅然とした東機関局長の顔に戻る。
「久しぶりに、総力戦になるかもしれないわ。覚悟はしといてね。」
「"人でなし"同士の戦いか…久しぶりに歯ごたえがありそうです」
オペレーター達も次々とコーヒーを飲み干し、持ち場に戻る。皆が席に戻ってすぐ、ヘッドセットを耳に戻したオペレーターが叫ぶ。
「東京郊外に、敵勢力出現の報!」
「現れた…思ったより早いわね」
上戸の眉間に皺が寄った。色白の細面に、緊張感が満ちた。
第八話に続く
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