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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第114話】
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ただろ?」
「……っ……居ないってば」
「な、なん……だと。そりゃいかん!ヒルト、青春をちゃんと謳歌しろよ、良い子居ないって事は無いだろ?」
……そりゃまあそうなんだが…。
「ほら、セシリアちゃんとかどうだ?彼女、お金持ちだから逆玉狙えるぞ?」
「……そんなつもりでセシリアと付き合うって事はないって、金があろうと無かろうとセシリアはセシリアだ」
事実、そんな内容で付き合うとか決めるつもりはない。
……そもそも金問題はシビアだ、だから俺は友達とか親しい人からお金を借りる気は全く無く、ずっと良い関係で居たい――恋愛とかとは関係無く。
「それもそうだな、金でセシリアちゃんに近づいたのだったら俺が勘当するしな、ワッハッハッ――ならシャルちゃんは?――てか母さんから聞いた時は吃驚しすぎて目玉が飛び出そうだったぜ、男の子だと思ってたからな!」
「シャルか……嫌いじゃないがまだ出会って一ヶ月ほどだからな…何とも言えないが……セシリア共々意識はしてるさ」
「おぉ!このモテ男が!ウリウリ――」
何て悪ふざけする親父――モテ男って古くないか?
てか、告白された訳じゃないからまだわからないんだよな…二人とも。
「――そういやさっきラウラから聞いたんだが、お前らキスしたんだってな」
「ぶはっ!?……ラウラ…余計な事を…」
「照れるなって!良いじゃねぇか、キスの一つや二つ。俺だって母さんとは何回もしてるんだし」
……いや、結婚してるんだから当たり前な気がするんだが。
「で、ラウラはどうだ?あいつ、案外尽くしてくれるタイプっぽいぞ?」
「……まあ、そうかもしれないが……てか、そういう所は可愛いと思う」
そう言うとニヤニヤしながら親父は――。
「ハハッ、ラウラが聞いたら喜ぶだろうな!――じゃあ最後に、未来ちゃんはどうだ?」
「未来…?でもあいつ、他に好きな奴居るって聞いたんだが…」
「む?それは本人が言ってたのか?」
「いや、たまたま聞こえただけだが……まああいつが幸せになるなら――」
そんな風に呟くと、試着室のドアが開く――。
「じゃーん。どうかしらぁ?」
そう言って着た水着を見せる母さん――とても俺や美冬を産んだようには見えないスタイルの良さだ。
「おぉぉ、母さん!スゴく良いぜ!」
「うふふ、じゃあこれに決めちゃおうかしら?――ヒルト、どうかな?」
「あぁ、悪くないよ?それなら問題ないさ、これが」
そう言うと、母さんが笑顔で頷き――。
「じゃあ、これにしようかしらぁ。ヒルト、あなた、ありがとねぇ」
そう言って試着室のドア
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