第三十二話『雨Vs雨』
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背後から一夏が接近しており、雪片二型による攻撃を回避しする。
「織斑 一夏!? 篠ノ乃は……!?」
そちらを向くと、既にエネルギーが0へとなり片膝を着いている箒がいる。
「何時の間に……」
「わからないのか?」
「何……!? それは……!」
一夏の左手に持っていたのはノワールの武装、フラガラッハだった。
「一時的に使用権限を解除していた。忘れたか、先程それを投げたのはお前を狙ったわけではない」
「ま、まさか……」
これはラウラ達が分断された後の事だ……
「ちっ、分断されてしまったか……」
「それも作戦の内だからな」
「ふん……ならば一夏! お前を倒してあちらと合流するだけだ!」
「できるかな!!」
一夏と箒の両者は駆け、雪片二型と近接ブレードは激しい火花を散らす。
「どうした! 一夏、お前はその程度なのか!!」
「く、うっ……!!」
剣の実力なら箒の方が上。一夏はそれをわかっていた。零落白夜も起動しても、箒に直接当てなければ意味がない。一夏はダメージを受けながらも、その時が来るまで耐え続ける。
「とりゃあぁぁ!!!!」
「っ!! しまった!!」
雪片二型を弾き飛ばされた一夏、箒はここと言わんばかりに
「今度こそ、もらったぁぁ!!!!」
近接ブレードは一夏の体をそのまま切り裂く。
筈だった。
箒は突如として飛来した何かの直撃を受け、大きく怯む。
「な、なんだ……?」
一体何が起きたのか理解出来ない箒は、直ぐに我に帰り一夏の方を向く。だがそこには一夏は居なかった。
すると頭上を影に覆われ、空を見上げる。
「悪いな箒、俺の勝ちだ!!」
そこに居たのは右手に零楽白夜を発動した雪片二型、そして左手にはフラガラッハを持った一夏が居た。箒が受けた衝撃は、スウェンが先程投擲したフラガラッハだった。
箒は一夏の攻撃を防ごうとしたが、防御は間に合わず、一夏は雪片二型とフラガラッハでクロスに箒を切り裂いたのであった。
「結構危なかったぞ、スウェン」
「すまない、行動を起こすのが少し遅れた。だが結果は出せた、それで良いだろう」
「ああ、確かにな」
スウェンと一夏はラウラを視界に捉え、一気に接近する。
先に一夏がラウラへの攻撃を始め、ラウラはシュヴェルドに換装し迎撃行動へ移る。だがスウェンが背後から迫っており、ルドラの的確な射撃により一夏の相手をする事に集中できない。辛くも一夏の攻撃を捌き続けるが、スウェンからの攻撃は防ぎ切れない。
「(負ける……私が!? このま
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