−吸血鬼の貴婦人−後編−
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離れ、話しかけてくる。
「昨日は、お前がカミューラと戦うことを了承したが、幻魔の扉に対して、対策はあるのか?」
「当然だ。」
一応はある。
一枚は速攻のかかし。
二枚目はレスキュー・ウォリアーだ。
…この二枚が、幻魔の扉を放たれた時、手札にあればの話だが。
目の前にあるのは、湖にそびえ立った城。
俺たちは、吸血鬼、カミューラが待つ城のドアを開けた。
湖上の城は、持ち主のセンスというのか、おどろおどろしい雰囲気で満たされていた。
「へぇ…幽霊とか出そうだな、翔。」
「お、驚かせないで欲しいッス!」
「で、でも怖いんだな…」
十代、翔、隼人のオシリス・レッド三人組が相変わらずの会話をする。
…ん?
「何だ明日香。いつもより場所が奧だな、怖いのか?」
「なっ!そ、そんなわけないじゃない!」
「大丈夫だ天上院くん!君のことは、命を賭けてもこの俺、万丈目サンダーが守り抜こう!」
「緊張感が無いな…」
「全くだ…」
俺が明日香をからかい、万丈目が良く分からんことを口走り、比較的常識人である三沢と亮が呆れていた。
…あくまで、比較的だからな。
一階はダンスホールのようになっていた。
天井が吹き抜けになっており、二階が見える。
二階にいる人物は、当然。
「呑気なものね。今夜また、誰か人形になるというのに…」
吸血鬼、カミューラだ。
「さて、私と闇のデュエルをする者は誰かしら?」
「俺だ。」
カミューラの問いかけに、俺は一歩前に出る。
「生け贄の坊やじゃない…丁度良いわ。ダークネスの敵がとれる。二階に上がってらっしゃい。」
カミューラの言葉と共に、二階に繋がる階段が姿を現した。
俺たちはその階段を上がると、ダンスホールの物見台へと到着した。
反対側では、カミューラがデュエルディスクを構えている。
「お友達をそんなに連れてきて大丈夫?また生け贄にされちゃうわよ?」
「発動したら全力で逃げるってよ。」
来るな、と言ったのに。
「そう。大丈夫よ、お友達を生け贄にした後悔を感じる前に、あなたは人形になっているのだから…」
「俺は人間のままが良いな。」
二人のデュエルディスクが完了する。
「「デュエル!!」」
「俺の先攻!ドロー!」
珍しく俺が先攻になる。
「俺は、《マックス・ウォリアー》を召喚!」
マックス・ウォリアー
ATK1800
DEF800
シンクロ召喚がデッキに入っても、頼むぜアタッカー!
「カードを一枚伏せ、ターンエンドだ。」
「私のターン、ドロー!
…噂のシンクロ召喚って
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