第一話 仮面の男
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なのはの事は撮ってたくせに」
「ん〜?俺は女性は撮らない主義だが、なのはちゃんの頼みとあっちゃあ断れないよ」
「このロリコン」
「「「ぷはっははははははは!!!」」」
とまあ数年前まで繰り広げられていた冗談の会話が成り立っている。
「それじゃ。ごっそさん」
「もう帰っちゃうんですか?」
「ああ!また顔出すよ」
そう言って一文字は翠屋を後にした。なのはは今日拾ったフェレットのことを話そうと思っていたのだが一文字はそそくさと去ってしまった。
(また今度話そう)
夜
一文字はバイクを走らせていた。理由は簡単、ある物の調査に赴いていたからだった。すると一文字の頭に何かが響いた。
(お願い・・・助けて・・・)
「なんだこれ?」
一文字は誰かに発せられているテレパシーのようなものを感じ取った。
(僕に少しだけ力を貸してください!)
「・・・・・」
すると一文字はバイクを反転させ来た道を戻った。テレパシーの場所を探るとそこは動物病院だった。そこで一文字はとんでもないものを見た。黒い怪物に追われるなのはだった。
「なのはちゃん!」
「あっ!!一文字さん!!」
一文字が咄嗟になのはを庇う様に怪物の前に出た。
「なのはちゃんどうしてこんなとこに?」
「その・・・何かに呼ばれて」
怪物が襲い掛かってきた瞬間一文字はなのはとフェレットを抱えて人間とは思えない跳躍をした。
「凄い・・・」
一文字の身体能力に唖然とするなのはだが。
「・・・逃げろ」
「え?」
「いいから逃げろ!!」
普段の陽気な一文字とは違いきつい口調で言われたため、なのはは咄嗟に隠れてしまった。
「ぐおっ!!」
怪物の一撃を受けた一文字は地面に叩き付けられた。あまりの衝撃に地面は陥没している。
「くっそ・・・あれがジュエルシードの・・・」
一文字は立ち上がると目の前に居る怪物と対峙した。
「ぐおあ!!!」
怪物の攻撃に思わず防御体制に入る一文字。
「これがジュエルシードの力か!!」
一文字が覚悟を決めたその瞬間。一文字は両腕を左に伸ばし、力を引き出す動きをとった。
「変身!!」
一文字の腰に巻きつけられていたベルトの風車が回転し凄まじい風を生み出した。
「なに!?この風!?」
なのはが目の前を見るとそこには一文字の姿は無かった。居たのは赤い拳に黒い仮面の戦士だった。
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