魔法先生ネギま!
0346話
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義と悪があったとして、正義はどうしても悪に勝てなイ。その場合の正義はどうあるべきだと思うかネ?」
正義と悪、か。麻帆良の魔法先生に聞かれれば怒り狂われるかも知れないが、俺に取っては正義も悪もそう大差ない。そもそも客観的に見た場合、シャドウミラー自体が悪だと言われても反論出来ないだろう。
「そうだな。正義が悪を成すという所か」
「悪に堕ちてもそれは正義と言えるのかナ?」
「そもそも俺自身、正義や悪といった枠組みに興味はないからな。使えるのなら使う。使えないのなら処分するといった感じか」
「……確かにアクセル坊主はネギ坊主とは違うらしいネ。これでは対立するのは当然カ」
俺の言葉に小さく頷く超。
「いや、すまなイ。本当は色々と話したい事もあったのだが……今日の所はここまでとさせて貰うヨ」
それだけ言って、さっさと屋上から出ていく超。しかし、扉を閉める寸前に口の中だけで呟いたその言葉はしっかりと俺の耳に入ってきていた。
「本来の歴史には存在し得ないイレギュラー。彼の存在が吉と出るか凶と出るカ。エヴァンジェリンの言った通りにそれは私の行動次第……カ」
……本来の歴史? 普通に考えるのなら超が予知か何かの能力を持っているという事か。……あるいは、時流エンジンのような物を使って未来からやって来た?
「どちらにしろ、要注意人物であるのは間違い無いな」
そもそも、以前から超は俺に関して注目していた節がある。時々感じていたこちらを探るような視線が俺の記憶には強く残っている。
あるいは、超もまた本来この世界における俺のようなイレギュラー的な存在なのかもしれない。
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