魔法先生ネギま!
0346話
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用事があってな」
正確にはエヴァの別荘で戦闘訓練だった。特に円と美砂はまだまだ魔法の世界に足を踏み入れたばかりなだけに、訓練の時間は幾らあっても足りないのだ。
「ふーん、そういえば最近ネギ君と仲が良くないみたいだけど……喧嘩でもした?」
「まぁ、ちょっとな。……それよりも、幽霊?」
「あ、そうそう。ほら、あの新聞見てよ」
明石に誘われるようにして掲示板の前へと移動すると、そこには3-Aの教室に幽霊が現れたという麻帆良スポーツが貼られていた。
「……幽霊、ねぇ」
「あ、その言い方は信じてないんでしょ。でも、本当なんだから。私も実際に見たし、他の皆も見てるんだよ。それに新聞にもあるけど、前からうちのクラスには幽霊が出るって話はあったのよ」
「少なくても、俺は見た事がないけどな」
「いや、アクセル君が転校して来てからまだ半年も経ってないじゃん」
明石の言葉を聞きながら、内心考える。確かに魔法があったり鬼や悪魔が普通にいる世界だ。幽霊の1匹や2匹いてもおかしくはないのだろう。
その日の放課後、超や葉加瀬の作った発明品を装備した面々を含む3-Aの皆が教室に集まっていた。
当然ネギや神楽坂もいるが、ネギは意地でも俺と視線を合わせようとはしていない。神楽坂に関しては微妙に居心地が悪そうだ。
「桜子、あんたも除霊に参加するの?」
超達の作った装備に身を包んだ桜子へと声を掛ける円。その様子は半ば呆れているようにも見える。
「うん。ちょっと面白そうだしねー。円も一緒にやらない?」
「でも、幽霊でしょう? 何となくリアリティが……」
「そ、そうですわよね。ゆ、ゆ、ゆ、幽霊なんている筈がありませんわ」
何故か酷く怯えているあやかに苦笑を浮かべながらも教室の隅まで引っ張っていく。
「ア、アクセル君。大丈夫ですわ。幽霊なんて存在しません。もしいたとしても私のアーティファクトで必ずアクセル君を守って見せます!」
「いや、それは分かったから取りあえずは落ち着け。と言うか、鬼神やら悪魔やらを見てきたのに、何で今更幽霊を怖がるんだ?」
「あららー、アクセル君も少しは女心を勉強せえへんと」
あやかを落ち着かせようとしていると、背後から声を掛けられる。そこにいたのは近衛だった。
ちなみに近衛や桜咲……と言うか、ネギ、神楽坂、宮崎以外のメンバーとは今でもそれなりに普通に会話をしている。こちらを避けてるのは基本的にその3人のみなのだ。
いや、宮崎が俺を避けているのは男嫌いというのもあって前からか。
「女心?」
「そうやよ。……あ、のどかの出番やな」
近衛の声に視線を宮崎の方へと向けると、そこにはアーティファクトである『いどのえにっき』を出している所だった。なるほど、あれで幽霊
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