暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0346話
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私は修学旅行で熱い思い出を作って大人への階段を一歩昇っちゃったしなぁ」

 指を唇に当てて意味あり気に呟く。
 あからさまに話を誤魔化そうとしているのは見え見えだったが、その手の話に耐性の無い夏美は顔を真っ赤にして沈黙するしか出来なかった。

「……あれは?」

 小太郎を除くいつもの面子で通学路を歩いていると、普段とは違う様子に気が付いた。なんと言うか、皆が皆落ち着き無いと言うか、はしゃいでると言うか。

「ふふっ、もうすぐ分かりますわよ。……ほら」

 あやかの視線の先を追うと、そこには何と着ぐるみやコスプレをした集団が存在していたのだ。数人がコスプレをしている状態なら、この麻帆良だし驚くような事もない。だが視界に入ってきた集団はその殆ど……と言うか、7割程がコスプレをしていたり、着ぐるみを着込んでいたりすれば違和感がある。
 さすがにこれは麻帆良でもおかしいだろう。

「やっぱり大学部の人達は気合いが入ってるわね」
「そうね。でもあれって出し物の宣伝も兼ねてるんでしょ?」
「そうらしいけど……そういうのを考えていないで殆どノリだと思うわよ」

 円と美砂の話を聞いて大体の予想はついた。

「大学の学園祭とかそういうのか?」
「ちょっと惜しい。正確には麻帆良全体の学園祭だよ」
「全体?」
「うん、ほら。あれを見て」

 夏美の指さす方向を見てみると、そこには巨大な門がそびえ立っており『麻帆良祭まであと15日』と書かれた垂れ幕が垂らされている。

「麻帆良祭、か。それは確かに楽しみだな」

 そう言えば確かに修学旅行前から夏美が演劇部の練習に熱心に通っていたな。
 そんな会話をしながら教室へと向かうのだった。
 その後、3-Aの出し物を決める時、メイド服やらバニーガールやら猫耳スクール水着やらミニスカ猫耳ナースやらで騒いでいると新田が登場して怒られるのだった。
 ……と言うか、うちのクラスはどれだけ猫耳が好きなのやら。
 そして翌日にもネコミミラゾクバーやらノーパン喫茶やらで盛り上がったが、再び新田が登場という流れに。
 さらに翌日、昨日の件でネギが落ち込みまくっているかと思ったが、意外な事にやる気を見せていて結局3-Aの出し物はお化け屋敷に決定した。





 週明け。お化け屋敷の準備をするという事もあり、いつもよりかなり早めに寮を出て四葉の屋台で朝食を調達。その後、校舎の中へと入ると、そこでは3-Aの生徒達を含めた他のクラスの生徒達までもが落ち着き無くざわめいていた。

「明石、何の騒ぎだ?」
「あ、アクセル君。幽霊だよ幽霊。っていうか、アクセル君達は昨日いなかったけど、どうしたの?」

 がーっとばかりに明石が話してくるが……幽霊?

「昨日は皆でちょっと
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