暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
決戦へ〜
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・・・朝になり、俺達は集合する。

「アルビオールの修理は完了したそうですよ。ノエルは先に港で待っています」

「イオン様、体の方はどうですか?」

「はい。もう大丈夫・・・と言いたいところですが、多分ご一緒しては迷惑がかかると思います」

「そうか・・・」

「では、いよいよですね。ルーク、準備はいいですか?」

「ああ。みんなもいいか?」

「ばっちり♪イオン様の代わりに総長の計画を食い止めちゃうもんね」

「必ず止めて見せますよ」

アニスと撫子が言う。

「・・・そうね。たとえ命を奪うことになっても」

「ティア。それで本当によろしいんですの?」

「・・・ええ」

「ティアがそこまで決心したなら、俺達も覚悟を決めるしかないよな」

「相手に不足なしだ。・・・狙い撃ってやるぜ」

ガイと知也もやる気は十分だ。

「アブソーブゲートからの逆流を止めて外殻大地を降下させる。・・・師匠と戦うことになっても!」

「この勝負、負けられないよな」

「うん。必ず勝とう」

黒羽や愛依も気を引き締める。

「ヴァンの野郎をブチのめす。・・・覚悟は十分だ」

「ミュウも頑張るですの!」

「ははっ。頼むぜミュウ。・・・みんなも頼む」

ルークが息を吸う。

「行こう!アブソーブゲートへ!」

俺達は決戦の場へと向かう。



「すごい音素を感じるですの」

「ここは最大セフィロトの一つ、プラネットストームを生んでいるアブソーブゲートですからね」

「ノエルは一人でここに残るのか。毎度のことだが、心細くはないかい?」

ガイが聞くとノエルはすぐに返事をする。

「ありがとうございます。でも、私なら大丈夫です。私はここで、皆さんのご無事を祈っています。お気をつけて!」

「ありがとう。・・・行ってくるよ!」

俺達はアブソーブゲートの中に入る。

「ここがアブソーブゲート・・・」

ある程度進んだとき、足場がいきなり崩れた。


「はぅあ!?」

「うぉっとと・・・危なかった・・・」

「まさか、外殻が限界に近いんじゃ・・・」

黒羽が言うと撫子は頷く。

「はい。・・・急ぎましょう」


そのままどんどん奥へ進んでいく。


「随分進んだな・・・っ!?」

その時、地面がかなり揺れ始める。

「今度はでかいぞ!」


「気をつけろ、地面が・・・!?」

「きゃあ!?」


俺達が乗っている足場が崩れた。俺は愛依の腕を掴み、咄嗟に近くの足場に手を伸ばす。

「っぐぅっ・・・!?」


「咲!?」

普通の人間ならまず落ちるが、生憎こちらは普通の人間ではない。

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