暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―理由―
[12/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
壊ウイルス》の効果だ! ドローしたカードを見せろ!」

 まだ遊矢少年のデッキに《死のデッキ破壊ウイルス》は感染しているため、最上級モンスターが来ようとも、ただ墓地に送られるのみだ。……準には二体のスピード・ウォリアーを、何らかのコストやアドバンス召喚に使うことしか頭に無かった。

 しかし遊矢少年が見せたカードは、二枚の魔法カードであってモンスターですらない。一枚はダイレクトアタックを可能とする通常魔法カード《クロス・アタック》であり、もう一枚は速攻魔法――

「俺は《クロス・アタック》を発動し、バトル! スピード・ウォリアーでダイレクトアタックだ! ソニック・エッジ!」

 ――遊矢少年が見せた魔法カードに準は硬直したが、リバースカードが無い彼に止める術はもう無い。同じ攻撃力のモンスターがいる時、片方のダイレクトアタックを可能とする《クロス・アタック》により、スピード・ウォリアーは準へのダイレクトアタックを成功させた。

準LP3100→2200

 だが準のライフポイントからすれば微々たるダメージで、次のターンでダイヤモンド・ドラゴンでスピード・ウォリアーを破壊すれば、準の勝利でこのデュエルは終結する。しかし遊矢少年は、準が恐れていたもう一枚の魔法カードをデュエルディスクに置いた。

「速攻魔法《狂戦士の魂》を発動!」

 最後の《手札断殺》で引いていたカードは、《クロス・アタック》とこの速攻魔法《狂戦士の魂》。まさに起死回生のカードと言えた、もはや伝説にもなったカードである。

 そんなことを遊矢少年が知る由も無いけれど、落ちていたカードたちで唯一のレアカードだったため、そのデッキに投入されていた。

「攻撃力1500以下のモンスターがダイレクトアタックに成功した時、カードを一枚ドローする。そのカードがモンスターだった場合、何度でも! 何度でも! 何度でも攻撃が出来る! ドロー!」

 準のライフポイントの残りは2200、二回連続でモンスターカードを引けば、あるいは逆転が出来るというあり得ない可能性。その可能性に遊矢少年は賭けるほかなく、スピード・ウォリアーとデッキを信じてカードを引いた。

「一枚目は《レスキュー・ウォリアー》! このカードを墓地に送り、ソニック・エッジ!」

 
「ぐふっ……!」

準LP2200→800

 墓地で発動する《ソニック・ウォリアー》の効果によって、モンスターカードを連続で引かなくてはならない回数は一度減っている。遊矢少年は、決着を付けるべく更にもう一枚カードをドローすると、準とレイの元へとそのカードを晒した。

「二枚目のカードは……《ワンショット・ブースター》!」

 ……二枚目にドローされたのは、先攻一ターン目に破壊されてしまっていた機械族、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ