暁 〜小説投稿サイト〜
狂った私をお食べなさい
欠損主義者
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想なんて思わないんだ。

うーあーいーやー
いかないでうんぬあうがきなーいでー

もはや
なに言ってんのかわかんない。

「うーあーいーやー
いかないでうんぬあうがきなーいでー」


ぼくは彼女の真似をしながら
叫んでみた。

叫びながら
そのまま走った。

彼女は怒って
げきおこぷんぷんまるに変身していた。

あーはははは

ぼくは
おかしくて
笑いが止まらなかった

世界は美しい

入れ墨の女のおかげで
ぼくの毎日は楽しくなった

あんな宇宙人みたいな奇声をあげて
ぼくにすがりついてくる怪物には
興味ない

死んでしまえ。

そして
ぼくは
そのあと…

念願の入れ墨の女に会った

けど


なんと
入れ墨の女のツレのホモに
ケツの穴を犯された。

やっ。ややや。いやん。

なんだ、この意味不明な展開。

ボコボコにされ
金も巻き上げられ
ケツの穴を
灰皿変わりに使われて
脅されて
写真を撮られて

それはもう
よくわからないまま

とりあえず解放され
ぼくはフラフラと
家路に向かった

そしたら、
やっぱり家の前では
彼女が待ち伏せしていたんだ。

ほんと諦めが悪い女だな…でも…

心が弱っていたぼくは
彼女を受け入れる気持ちになれたんだ。

今まで
どんなぼくでも愛してくれて
受け入れてくれた彼女を。

そして
ぼくは彼女にキスをした。

今までで
いちばん優しいキスをした。

そしたら彼女は嬉しそうに
笑いながら泣いた。

…ぼくも
そんな彼女を見て泣いた。

よくわかんなくて
震えちゃったよ。

いや、怖くてさ。
だって…目が離せなくてさ。

何がって?


だって、
だって、
笑顔の彼女の右手に、握られてるんだもん。

……ナイフがさ。

「それ、どうす…」

って
聞きかけた時にさ、

彼女は
飛びっきりの笑顔で
わかりやすく例えるなら

マックの店員ばりの
テンションと笑顔で

「うっそだぴょ〜ん」

って言いながら

道をテクテク歩いてる鳩に
ナイフをグサっと刺した。

鳩は

ギュシィ〜って

変な声を出して死んだ。

「なんだよ〜。脅かすなよ〜。ぼくが刺されるかと思ったよ」

と、
ぼくはホッとして

死んだ鳩を見ながら
爆笑した。

そしたらさ、
彼女が

「えっ?
脅しじゃないし。
フライングだよ」

って言いながら

バッグから瓶を取り出して
ぼくの顔に液体をかけたんだ。

ま〜ぢ、びっくり。

ぼく
いきなり顔面が
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