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狂った私をお食べなさい
欠損主義者
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あった。

…それにしても、

ぼくも…
目も鼻も口もあるし
五体満足だし、

自分のことを
鏡で見るたびに
イライラしてくる。

ぼくは
鏡の前で
セクシーポーズをきめてみた。

「しっかし…

美しくないなあ。」

ぼくは

そう呟きながら
頬杖をついて

ずっと
鏡を見つめていた。

ああ、美しくない。
世の中みんな同じ顔。
マ◯ンコがあって
チ◯ンコがあって

ホントニ
キモチワルイヨ
オマエラ

次の日
ぼくは彼女に
性器を潰すようにお願いした。
お互いの性器を潰そうと。

彼女は嫌と言う
けど別れたくないと言う

どんだけ
ワガママな女なんだ。
ぼくは、なんだか…
すっかり彼女のことが
嫌になってしまった。

そして、
別れ話を保留にしてたある日、
ぼくは恋をしたんだ。

その女は前歯がなくて
入れ墨だらけだった。

…くぅ〜っ!!可愛すぎる!!

人と何かが違う、
それだけでキレイに見えるんだ。

なんて美しいんだろう。
なんて個性的なんだろう。
なんて浮世離れしてるんだろう。

友達には
趣味がおかしいと言われた

いやいや
お前がおかしいだろ

死ねや

まぁまぁ、
人の言うことなんか気にしない

ぼくの目に狂いは無いんだ。
どこまでも自分の目を
信じて生きてきただけだ。

どこまでも
自分の目や感性を信じて
生きていきたいんだ。

…そして
ぼくは、入れ墨の女に恋をしてから

彼女のことは
なおさら突き放したんだ。

そして
俺はすっかり入れ墨の女の虜になった。

その女は
乳首にピアスをしていた。

はだけた服をめくりあげて
誘うように胸を見せてきた。

その美しさに
ぼくはたまらず
手を伸ばしたが、

鼻で笑われたあげく

「あんたなんか嫌よ」

と、
冷たく手を振り払われる始末。

ぼくは
からかわれている。
弄ばれている。

それでも
いますぐ
君がほしい。

入れ墨女は
誘うような仕草を見せながらも
なかなかヤらせてくれないまま
月日が流れた。

ある日
ぼくは相変わらず
入れ墨の女に会いに行こうとして
外に出たんだ。

すると、
彼女が家の前で待ち伏せしていたんだ。

げーっ!!!

まだ諦めてなかったのか…

シツコイな…。ブスのくせに…。

ぼくは
彼女を振り払い
逃げまくって
入れ墨女のところに向かった。

後ろから
彼女の狂ったような泣き声が
聞こえてきたが

今のぼくには
うざいだけで
微塵も可哀
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