更なる葛藤〜
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「平和にするとかほざいて!殺して殺して殺し尽くして!そんで平和になったと思ったらぶっ壊されて!それを直そうとしたらまた次々と直さなきゃならない場所が増えて・・・いたちごっこだよ、バカみたいだよなぁ!笑えよ・・・いっそ罵ってくれよ・・・うぅ・・・あああ・・・!」
『・・・何を拗ねてるッスか』
「何だと・・・」
『そんなの子供の駄々じゃないッスか!何としてでも笑顔だけは守るって言ったじゃないッスか!?』
「・・・知ったような口を聞くなぁ!お前に何がわかるんだ!」
『わかる訳ないじゃないッスか!オイラは咲さんじゃないじゃッスから、口で言ってくれないとわからないッスよ!』
「この・・・屁理屈野郎が!」
『屁理屈なのはどっちッスか!』
「リパルだろ!」
『咲さんッス!』
俺はリパルを睨み(多分リパルも睨んでるだろう)・・・しばらくして・・・息を吐いた。
「はぁ・・・ばっかみてー・・・」
『え・・・』
「何なんだかなぁ・・・本当に俺はぐちぐちぐちぐち・・・あはは・・・」
『咲さん・・・』
「悪いな、リパル。・・・でも、なんかスッキリした」
俺は座っていた状態から無理矢理立ち上がる。・・・激痛が走るが、すぐに楽になる。
『オイラも・・・咲さんを弾いてからなんかイライラしてたみたいッス・・・』
「なんだ、じゃあお互い様か」
『咲さんのこと・・・心の底から信じられないことが自分で腹立たしくて・・・』
「それがどうしたよ?」
『え』
「あのな、お前は生まれてまだそんなに経ってないだろ?俺だって恋達の信頼を得るのにも相当時間がかかったんだ」
『でも、オイラは武器ッスよ?武器は主を信じるもの・・・』
「んなもんリパルの価値観だろ?世の中にゃ武器を道具としか見てない奴や武器に振り回される奴だっている。それに・・・俺はお前を武器なんて思っちゃいない」
『そ、そんな・・・』
「勝手に落ち込むな。ちゃんと最後まで聞け」
俺は一回深呼吸をする。
「お前はそうやって笑ったり怒ったり落ち込んだりできる。ただの武器じゃない。俺はお前を人間と同じで見てるし・・・その、あ、相棒だと思ってる」
『え!?』
「んだよその反応・・・そんなに嫌か?」
『い、嫌じゃないッスけど・・・』
「俺はとっくにお前を信用してる。・・・でも、だからってお前が気負うことは何もない。お前はお前なりに俺を信じてくれればいい」
『咲さん・・・』
俺はリパルに手を伸ばす。
「そんじゃ、行こうぜ。・・・みんな心配してるし・・・ってか愛依の奴・・・リパルと話しさせる為にリパルを投げてきたな・・・」
そしてリパルを掴
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